ELANG/11730。1957年製のエルマー 90mm f4。1931年から長きに渡って製造されてきたライカの中望遠を代表するレンズです。本品はトリプレットへ進化する前のモデル。新種ガラスを採用し、レンズの再設計が行われました。銘板はブラックペイントに白文字とデザインも一新。
フィルターサイズはE39。3群4枚。距離表記はfeetです。レンズヘッドはビゾフレックスで使用可能。
中望遠レンズとしてはかなり小ぶりな鏡胴で、複数のレンズを持ち出す時に嬉しいサイズ感。美しいクローム仕上げでバルナックにもM型ライカにもハマります。
現状販売でクモリまくり、ヘリコイドがちがちの個体ばかりのエルマー 90mmですが、本品はフルOHを行っています。
距離リングのローレットやフィルター枠先端部に擦れが見られますが、全体的にはまずまず綺麗な鏡胴です。
2022年12月にフルOH済。絞りやヘリコイドリングは極上の操作感。絞り羽根も綺麗で、鏡胴内部の内面反射防止艶消しラッカーも綺麗に再塗装されており、より締まった描写が期待できます。エルマー 90mmにそこまでやるか、とまで言われそうですが(笑) by 中望遠地位向上委員会。
距離計連動もバッチリ。中玉には軽微な拭きキズ、絞り羽根の前のガラスには取り切れなかったクモリが僅かに残っています。前後のガラスは綺麗です。前後純正キャップ付。