HIKOO。1954年に発売されたビゾフレックス用ヘクトール 125mm f2.5。本品はその前年、ドイツにて製造された初期型です。製造番号は105万台。3群4枚構成。最短撮影距離1.2m。フィート表記。660gとかなりズシリときますが、大口径の望遠レンズとしては比較的コンパクト。フィルターサイズはE58。
オリジナルのリアキャップがあれば、フードを被せて缶詰のように持ち運びやすい形状にまとまりますが、残念ながら欠品しています。
その代わり、カメラ装着に必須の中間リングOUBIOが付属。Visoflexを介してM型ライカに、各種アダプターを介してライブビュー内蔵のデジタルライカやミラーレス一眼レフでも撮影を楽しめます。
フードや鏡胴の各所に薄い擦れがあり少々使い込まれた感はありますが、アタリや目立った傷はなく、清潔感のある外観です。
2023年1月にフルOH済。ヘリコイド、絞りリングの感触など申し分ありません。ヘビーなレンズを操作するにはこの操作感はありがたいと、試写スタッフも絶賛。数えるのを諦めたくなるほど枚数の多い絞り羽根も綺麗な状態です。フード内側の反射防止艶消し塗料も丁寧に塗り直されており、より締まった描写が期待できます。
レンズは前後玉に薄い拭き傷がやや多く、また後玉の周辺部にはうっすらとコーティングの傷みが見られますが、写りには影響無いでしょう。目立ったクモリは見られずクリアなガラスです。
久々の登場につき、試写も用意しました。ご覧頂ければ幸いです。