ローライフレックス 2.8A。1949〜51年の製造。f2.8レンズを初めて装備した6x6ローライフレックス。レンズはツァイス・オプトン製 テッサー 80mm f2.8。Tコーティング付。1/400コンパーラピッドシャッターを装備。適合するフードやフィルターは、バヨネット 2(RII、Baj2)。後の3.5Fと同じサイズです。
ニッパチのローライと言えばプラナーがメジャーですが、より簡素で古い設計のテッサーは味わいのある写りが持ち味。オールド感を感じさせる、柔らかさを伴った良い雰囲気の画が得られます。
本体重量は1070g。後のモデルと比較するとその軽快さもアドバンテージ。
レンズボード付近のメッキが薄くなり、うっすらと真鍮地が出ています。また、巻き上げクランクレバーには小キズが多く見られます。他は使用感少なく良好な外観です。使い込まれてクタクタになったボディばかりの2.8Aとしては、かなり綺麗な一台。
各部の動作正常です。クランクの作動やシャッター、セルフタイマーの作動も快調。ファインダーの見え味も良好です。
レンズは前玉にごく薄い拭き傷が数本見られますが、撮影への影響はまず無いでしょう。クモリは見られません。ピントグラスでのチェックですが、ピントも良好でした。
レンズキャップと綺麗な革ケースが付属します。