1931年に登場した、ライツ初のユニーバーサルファインダー、通称鉄砲ビドム。パララクス補正が内蔵されていない初期型です。欧米ではTorpedo (魚雷) Viewfinderとも呼ばれます。
表示される枠の種類により、15種ものバリエーションがあります。本品は35/50/90/135mm枠内蔵のVISET / VISIL。ブラックペイント仕上げ。
ファインダーを覗くと左右が逆に見える、逆像タイプ。接眼側のダイヤルを45度回転させると縦画像へ、90度で左右を正像に切り替えることが可能ですが、その場合は上下が反転します。
商品チェックの際に毎回スタッフが目を回すファインダー。撮影の際には足下に十分ご注意くださいませ!
本品は大変珍しいアイピース付。このアイピースは後の映画用VIDOMファインダー用とも言われていますが、詳細は不明です。どなかたご存知の方はご教示ください🙏
シュー部分や指の触れる箇所にブラックペイント落ちが見られますが、まだまだしっかりと黒い、貫禄の外観です。
ガラスは目立った拭き傷もなく、見え味はなかなか良好です。
珍しいアイピースは、装着したままでダイヤルの縦横切替が可能です。
決して使い勝手の良いファインダーとは言えませんが、スタンダードやDII、DIII型などにちょこんと乗せ、往時の雰囲気をお楽しみください。