ライカ M2-M。ニューヨーク・ライツが特注した、モータードライブが装着可能なライカ M2。1966年、シリアル番号1163771〜1164046で、わずか275台が製造されました。ドイツ製造。
特徴としてはトップカバーの刻印がM2-Mとなっていること、底蓋を開けると接点が追加されており、スプールの巻上軸に切り掛けが入っていることが挙げられます。ライカビット MPも装着可能。
モーター付のM2には他にMP-2がありますが、そちらは激レアモデル。
本品は2001年に発刊された中山蛙氏、佐藤隆俊氏共著の「ライカ症候群」P50に掲載されている個体そのものです(お買い上げのお客様には掲載本を差し上げます)。残念ながらモーターは無く、通常のM3/M2用底蓋が付属します。ヒトとちょっと違うライカを実用に。珍品。
ボディ各部に細かな擦れや軽微な小アタリが見られ、時代なりに使い込まれた外観です。それなりに使い込まれてはいますが、大きなダメージが無いところがプロ用機材としての歴史を物語っています。
吊り環は後年ライツで交換されたようで、M6時代のチタンのストラップラグが付いています。他は当時のオリジナルのパーツと思われます。
2022年11月にOH済。各部の操作感良好です。ファインダー二重像合致部は上下に僅かなバルサム切れが見られますが、距離合わせに支障はありません。グッタペルカは全面オリジナルです。