独カール・ツァイス・イエナ製。ビオター 7.5cm f1.5の戦後型。アルミ鏡胴。1953年頃の製造です。Tコーティング付。M42マウント。4群6枚構成の変形ガウス型。メートル、フィート併記。最短撮影距離は0.8m。絞りはプリセット式。
開放付近からしっかりとした結像が得られますが、ビオター型らしくフレア、ボケ、周辺の流れは盛大で、オールドレンズらしい味わいに満ちています。アダプターを介して現代のデジタルカメラでも楽しみたいレンズ。なお、レンズ後端部がやや飛び出しており、一部のアダプターでは奥までねじ込みが出来ず、オーバーインフ気味になる可能性がありますのでご注意ください(詳細はお問い合わせを)。
2022年8月、ドイツ本国買い付け物件です。
鏡胴には薄い傷や擦れが少々、ヘリコイドリングの1.3m指標付近には擦れ傷が集中していますが、全体的にはキレイ目な外観です。
2022年10月にピント調整を含めフルOH済。丁寧な整備により、絞りとヘリコイドは期待を裏切らない大変滑らかな仕上がりです。
レンズは前玉と中玉に薄い拭き傷がやや多く見られますが、実写にはほぼ影響無いでしょう。他、ガラスはクモリは無くスカッと抜けています。各面のコーティングもしっかりと残っています。
試写館に作例を掲載しました。大口径中望遠ならではのフレアや盛大なボケを堪能できる一本です。絞って行くと解像感が立ち上がりしっかりとした写りが得られるのは流石ツァイス!
また、当店webのFeaturesコラムにて、SteinheilのCulminon 75mm f1.5との描写比較も行っています。試写館と併せてご覧頂ければ幸いです。純正前後キャップ、革ケースが付属します。