ライツの卓上三脚、TOOUG。三脚ネジは太ネジ。1949年、小型雲台FOOMIと共にセットでTOOUGの製品コードで販売開始、その後1952年には三脚単独で発売されるようになったようです。本品は最初期のTOOUGと思われ、後のTOOUGよりも大分コンパクト、脚の長さはそれぞれ3cmほど短く可愛らしい印象です。
この三脚を譲ってくれたオランダのコレクターさんによると、TOOUGは胸に当てながら使う事もあったため、この長さでは足りず、脚が延長されたと言われています(真偽は不明です)。
また、James L. Lager著「Leica An Illustrated History Vol III - Accessories」の98ページに、TOOUGのプロトタイプの写真が掲載されていますが、このTOOUGはそのプロトと同様にライツ六角ロゴの下のネジが大きく張り出しています。よって、本品はTOOUG最初期の個体だと推測できます。当店では「出べそ」と愛称を付けました(笑)
稀少品。
軽微な擦れは見られますが、黒の結晶塗りの状態も良く、全体的には綺麗なもの。精度の高さをビシバシ感じ、小さな力でもしっかりキュッと止まる見事な操作感は、往時のライツならではのもの。
非常に小ぶりな三脚なので、コレクション棚やディスプレイにも邪魔になりません。いかにもライツ製品らしい、可愛らしいアクセサリー。
販売準備中に店頭にて売約済みとなりました。