製造番号は12xxx。1928年製の旧エルマー付ライカ A型。距離表記はmeter。エクボレリーズ。巻上げと巻戻しノブは初期モデルらしく、背が低く穏やかな佇まい。ノブやシャッターダイヤル、レンズ先端部のローレットの目も揃っています。距離指標などは、初期モデルならではの可愛らしい小さな字体と、90余年を経ても当時のオリジナル状態を保った良好なコンディション。
黒ペイントはかなり剥げていますが、目立ったダメージは無く大切に使われてきた印象です。撮って良し、眺めて良しの一台。
ライツのコード名はLEICA。ここからライカのヒストリーが始まります。2022年8月のヨーロッパ買い付け物件です。
ファインダー上部と三脚穴付近に軽微なアタリ、各所に使用による黒塗装の剥がれ、三脚穴付近に脱着跡が見られます。また、背面部のグッタペルカの中央部に割れの補修跡がありますが、丁寧に仕上げてありさほど目立ちません。全体的に時代なりの使用感は見られますが、気兼ね無く使える良いコンディションです。
2022年11月にOH済。各部の作動は快調、レンズやファインダーも綺麗です。今回の整備でリフレッシュ、これからまたガンガン使い込んで頂きたい一台。
ライカ A型の初期モデル(マッシュルームとエクボレリーズモデル)は、巻戻しの際にレリーズを押し続ける必要がありますのでご注意ください。
純正レンズキャップに加えて、速写ケースが付属。吊り環の無いA型にはありがたい付属品です。