製造番号166万台。1959年製のズマロン35mm f2.8。ドイツ製。SIMOO。後のコードは11006。4群6枚構成。前モデルのf3.5とレンズ構成は同じですが、新種ガラスを採用し、0.5段明るく解像度もUPしました。国際絞り。フィルターサイズはE39。製造開始はMマウントと同時ですが、スクリューマウントは一足先に製造終了となっており、製造本数はやや少なめです。最短撮影距離は1m。
8枚玉ズミクロンと鏡胴デザインを共有しており、なんともスタイリッシュ!IIIfやIIIgなどのバルナックライカに装着すると、見た目にも非常に映えます。
絞り開放では全体的に穏やかな描写ながら中心部の解像は良く、ドラマチックな周辺落ちが楽しめます。ズマロンをよく知る人の中には、8枚玉よりこちらを好む方もいらっしゃるほど。
鏡胴には薄い擦れが少々見られますが、全体的に清潔感のある綺麗な外観です。
2023年1月にフルOH済。丁寧な仕上げで、無限遠ストッパーが収まる感触まで滑らかなフィーリング、各部の操作感はバツグンです。
ガラスは中玉にコーティングの傷み、前玉裏に薄い拭きキズが一本見られますが、撮影への影響は無いでしょう。他、拭き傷やカビ跡などは見られず綺麗なガラスです。コーティングも全面残っています。
距離計連動もOK、実写テスト結果も良好でした。純正前キャップ付。