東京光学製。1950年代後半の製造。レオタックス用標準レンズとして供給されていたトプコール-S 50ミリ f2。4群6枚構成。フィルター径は40.5mm。
絞りのクリックストップは2、2.8、4という標準的な刻みですが、指標は1/3ずつ示されています。無限遠ストッパーを兼ねるノブに至っては、実に丁寧なつくりでライカコピーにありがちな粗さを全く感じさせません。東京光学というメーカーの生真面目さ、精巧なモノづくりを感じます。
写りもそのイズムを汲んでいるのか、絞り開放からしっかりとした作画が得られます。キリッと端正なピント面、ゴワっとした後ボケ、オールドレンズらしさが味わえます。
レオタックス銘のねじ込みフードが付属。フードはやや使用感が見られます。
絞りリングには細かな擦れが少々見られますが、他は使用感少なく綺麗な外観です。
各部の動作正常、距離計連動OKです。絞り羽根には油が見られます(別途有償整備も承ります)。
前玉にごく軽微な拭き傷と小傷が見られますが、撮影への影響は殆ど無いでしょう。実写テスト結果も良好、試写館に作例を掲載しました。ご覧頂ければ幸いです。