コレレ K。レフレックス・コレレシリーズで知られる、独ドレスデンはKochmann社製のコンパクトなハーフ判カメラ。1932年頃の製造です。
18x24判のハーフサイズ(35mmフィルム使用)。最高速が1/500のコンパーラピッドシャッターを装備。レンズはライツのエルマー 3.5cm f3.5のノンコート付。目測式。距離表示はメートル。最短撮影距離は50cm。底蓋の三脚座は太ネジですが、細ネジ用アダプターが装着されています。
赤茶のボディはベークライト製。ブラックペイントとニッケルメッキとのコンビネーションが実に良い雰囲気です。造りだけを聞くとチープな感じがしますが、実物はとても手の込んだ丁寧な造りで、精密感&凝縮感タップリ。裏蓋の開閉はネジを緩めてプッシュして行うという、ユニークな構造を採用しています。触って眺めて愉しめるカメラですね。
コルレKはレンズにもバリエーションがあり、テッサー、トリオプラン、クセナー、テレクセナーが用意されていました。焦点距離も3.5cm、5cm、7cm、7.5cm、10cmと多様です。
中でもエルマー 35mm f3.5付は稀少モデルで、昔からコレクターズアイテムとして人気があります。
手の触れる箇所にメッキ落ちやペイント落ちが少々見られますが、全体的に綺麗なボディです。ベークライト製ボディにも割れは見られません。
2025年11月にOH済。各部の動作正常です。Tを使う場合はシャッター速度をTに合わせた後、シャッター下部のレバーでレリーズ操作を行って下さい。
通常のパトローネや、汎用マガジンが使用可能です(マガジンは付属しません)。