アルパ・アルネア用標準レンズ、ケルン・スイター(オートスイター) 50mm。5群7枚構成のアポクロマートレンズ。シャッターボタン付のこのオートスイターは、1955年から1966年までの間に5,785本が製造されたと言われています。後のマクロ・スイターとは同じレンズ構成ながらも、こちらは放射性ガラスが使用されており、描写もやや異なります。線量計での簡易計測では、トリウムズミクロンと同等以上の放射線量でした。
本品は外観、ガラス共にかなり綺麗、コレクションにも向いた一本です。
使用感見られずかなり綺麗な外観です。前玉の表面に僅かなコーティング傷みとごく薄い拭きキズが2〜3本見られますが、撮影への影響はまず見られないでしょう。他、目立った拭きキズやクモリも見られず、スッキリと抜けの良いガラスコンディションです。
2022年4月にフルOH済。自動絞りの作動も確かで、絞り羽根も綺麗です。ヘリコイドの動きも大変滑らか。
実写結果良好です。試写館に作例を掲載しました。絞り開放f1.8〜f2での撮影です。光線が斜めに入り込むような角度で撮影すると、画面中央にフレアが出ることがあるので、フードがあると良いでしょう。試写によっては手フードをしましたので、一部の作例にケラレのような陰が入っているものがあります。
KIPONのライカMマウントアダプターを装着し、距離計とライブビューでの撮影を併用しています。