Erneman社製のシネ用と思われるレンズをライカMマウント距離計連動に改造した一本です。エルノスターは1923年頃の設計。4群4枚構成。エルノスターとしては短い焦点距離の50mmはかなりレア。本品は1920半ば〜30年代初め頃の製造と思われ、1926年のツァイス・イコン設立に伴いエルネマン社が消滅した後も同名で製造されていたようでです。絞り開放から中心部の描写は非常にシャープ、発色の良さににも驚きます。周辺は少々ケラれます。試写結果良好、試写館をご覧頂ければ幸いです。絞り開放付近での撮影です。委託品。
ベネズエラ製Amedeoアダプタを用い、ライカ M型距離計連動に改造されています。0.7m付近から無限遠まで距離計連動します。絞り開放では中間距離でごく僅かに前ピン傾向となりますが、撮影していて殆ど気になりません。絞りリングには絞り値の表記はありません。絞り羽根はサビによりやや赤みを帯びていますが、操作感は良好です。レンズは当初研磨を疑ったほど、拭きキズもクモリも見られないとても綺麗なガラスです。美しいガラスの恩恵か、1920年代のノンコート大口径レンズとしては逆光にも強くヌケの良い描写にスタッフ感嘆!