ルマックス 50mm f1.9。英コーフィールド社製。潜望鏡式ファインダー(!!)を用いた一眼レフ、ペリフレックス用の標準レンズ。距離計非連動ですがライカLマウントを採用。フランジバックもライカと同一。L/Mアダプターを使えばライカMマウントでもお使いいただけます。
4群5枚構成。英Wray社のライセンス供与の下、西ドイツにてOEM製造されています。おそらくEnna社の製造でしょう。
ペリフレックスと並び、距離合わせが難儀な(笑)同じく英国の個性派カメラ、Wrayflex用のUnilite 50mm f2と同じ、ユニライト型の構成とも言われています(ビオメター型、クセノタール型と同タイプ)。
フィルター径は52mm。feet表記。最短撮影距離は、レンズ先端から約31cmまで寄ることができます。アルミ鏡胴の採用により、f1.9の明るさながら実測183gと軽量です。
鏡胴には使用に伴う擦れや塗料落ちが見られますが、目立った傷や凹みは見られません。
2024年にピント調整を含むフルOH済。入念な整備により、絞り、ヘリコイドの操作感は実に滑らかです。
前玉には浅い拭き傷が多めに見られます。強い光線条件では影響が見られると思われますが、予想外にも実写テストではフレアも少なく、落ち着いた写りを見せてくれました。
試写館に作例を掲載しました。ご覧頂ければ幸いです。