フジノン 50mm f1.2、初期型・白鏡胴。1954年発売。feet表記。この前期型はプロトタイプ的な位置づけで生産本数は100本前後と言われており、非常に珍しい。後期型とはレンズ構成が異なると言われています。ズノー 50mm f1.1、ヘキサノン 60mm f1.2、マイナーなところではレオノン 50mm f1.2などと並んで、国産大口径競争の真っ只中に登場したレンズ。本体のみの重量は398g、フィルターリング付で424gです。
2018年6月にピント調整を含むフルOH済。各部の操作感滑らかです。無限遠ストッパーはフジノン後期型のオリジナルが付いていますが、本品の製造番号のすぐ後から後期型に変わるのでオリジナルと言って良いと思われます。前玉には拭き傷が少々見られます。稀少な純正フィルターリング、純正ケース、純正前後キャップ付です。後期型フジノン 50/1.2と比較して、やわらかい描写です。発色の良さも印象的。試写館をご覧頂ければ幸いです。