Optis Anastigmat 50mm f3.5 (L改)

Optis アナスティグマット 50mm f3.5 ライカ改 フランス製

商品No. 020365

レア度: ★★★

※レア度について

1923年頃に発売された、フランス・パリのDerbie社製の非常にユニークな35mmシネカメラ兼自動巻き上げのハーフ判スチルカメラ、SEPT(セット)に装着されていた、Optis Anastigmat 50mm f3.5レンズをライカ Lマウントに改造した一本。「SEPT」はフランス語で7を意味します。SEPTカメラはスプリングモーターで動作し、250コマの撮影が可能、動画、静止画の撮影、また動画、及び静止画のプロジェクター、引き伸ばし機などなど7つの機能を持ったカメラでした。
このSEPT、ルックスも機能も魅力的でフランス買い付けの度に入手したいと思っているのですが、現地で見かけるのは欠品だらけのどうにもボロい個体ばかり。残念ながら扱うに至った個体はこれまでありません。
本品はそのSEPTカメラに装着されていた、謎多きパリの光学メーカーOptis社製の50mm f3.5レンズを改造した一本です。ちなみにSEPTに装着されていたレンズでは他に、Roussel Stylor、Krauss Tessar、Berthiot Stellor、Huetなどが知られていますが、Optis銘はかなり少ないようです。
oldlens.comの岡田氏によれば、このOptisと言うメーカーには、1932年にKinoptik社を立ち上げる2人の若者、Georges GrossetとGeorges Perthuisが1930年から2年ほど在籍、また2人が去った後にはアンジェニューの創業者Pierre Angenieuxが入社、シネマレンズのチーフを務め、後にアンジェニュー社を立ち上げます。現在このOptis社については何も分かっていないそうですが、大変に興味を惹かれるストーリーです。
当時としては珍しい50mmと言う焦点距離のOptisレンズは、トリプレットタイプ。真鍮黒染め銘板にはクラシカルな「SEPT」の文字がエッチングされています。アルミ製の鏡胴を用い、ライカ・スクリューマウントに改造されており、なかなかシブい面構え。レンズはわずかなチリ汚れは見られますが、拭きキズもほとんど無く、この時代のフランスレンズとしてはとても綺麗。距離計連動も全域で良好です。Rayquallの50mm用LMアダプター付。
実写結果も非常に良好で、スタッフ一同感嘆!
中心部は解像力も高く力強い描写を見せます。ガラスや木の質感描写に驚きました。当然ノンコートですが、逆光にも負けず色調も豊かです。周辺部はオールドレンズらしいざわついたボケを見せます。表現する50mm f3.5レンズだと感じました。試写館をご覧頂ければ幸いです。全て絞り開放にて撮影しております。
本品は本年初めに販売した一本ですが、お客様に大切に使われこの度出戻って来ました。お帰りなさい!

マウント:
ライカ L
付属品:
Rayqual L/Madapter, copy caps.
コンディション:
92% B 良品
整備状況:
各部点検済
保証:
6ヶ月保証付

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レア度について

現行品。生産完了品でも入手は容易。
★★ 少し探せば入手可能。
★★★ やや少ないアイテム。1~2ヵ月に一度入荷します。
★★★★ 珍品。年に一度出てくるかどうか(お店によります)。
★★★★★ 超珍品。5~10年に一度扱えるかどうか(お店によります)。