珍品ギャラリー
これまで当店で取り扱った、レア・アイテムの一部をご紹介いたします。
創業当初から珍品、美品を追いかけていたフラッシュバック、今となっては幻となったアイテムも数多く扱わせていただきました。
お探しの方は当店へご相談ください。
お持ちの方もぜひご相談ください!極上品、珍品に目がない当店です。
どこよりも高価で買い取りさせていただきます。
お電話、買取りフォーム、LINE等にて、お問い合わせお待ちしております。
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Angenieux 35mm f3.5 Type X1 (L)
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Leica M3 Black Paint
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Summicron 50mm f2 (M) Black Paint
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Summicron 50mm f2 (M) Black Early
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Orion Nikon S - Leica Adapter
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Angenieux 90mm f1.8 (Exakta)
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Wide-Angle Lykemar 35mm f3.5 (L)
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Tengoflex
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Leica M3 Early
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Angenieux 28mm f3.5 (L)
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Dallmeyer Kinematograph 2inch f1.9 (L改)
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Hologon 15mm f8 (M)
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Plaubel Makina IIIR
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Summarit 50mm f1.5 (L) Midland
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Leica 250 FF Reporter + Summar 50mm f2
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Nikkor 35mm f2.5 (S)
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Nikkor 35mm f3.5 (S)
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Nikon S2 Black Paint + Nikkor 50mm f1.4
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Canon FD 85mm f1.2 S.S.C. Aspherical
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Canon FD 55mm f1.2 AL
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Summicron 50mm f2 (M) Black Early
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Leica IIIf Swedish Military + Elmar 50mm f3.5
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Leica IIIg Swedish Military + Summaron 35mm f2.8
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Xenon 50mm f2 (L)
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Fujinon 50mm f1.2 (L) Black
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Hugo Meyer Primoplan 50mm f1.9 (L)
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Fujinon 50mm f1.2 (L) Chrome
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Cook & Perkins Contax - Leica Adapter
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W-Komura 36mm f1.8 (L)
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Planar 85mm f1.4 (Contarex)
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Leica M3
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S-Planar 50mm f4 (Contarex)
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Witness + Super-Six 2inch f1.9 (L)
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Leica A / DII + Elmar 50mm f3.5 Early
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Leica M4 Black Paint
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Leica M4 Black Paint
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Biotar 75mm f1.5 (Exakta)
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Leica M2 Black Paint
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Hexanon 60mm f1.2 (L) Original
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Hasselblad 500C/M + Planar 80mm f2.8 T* + A12
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Elmar 35mm f3.5 (L) Nickel
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Leica KE-7A Military + Elcan 50mm f2
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Nokton 50mm f1.5 (L)
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Dallmeyer Anastigmat 2inch f1.5 (M改)
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Summilux 35mm f1.4 (M) Steel Rim
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Elmarit 28mm f2.8 (M) Red Scale
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Komura 105mm f2.5 (Alpa)
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Nikkor 21mm f4 (S)
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Nikkor 25mm f4 (S)
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Dallmeyer Super-Six 2inch f1.9 (L)
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Angenieux 35mm f3.5 Type X1 (L)
仏アンジェニュー 35mm f3.5 Type X1。稀少なライカマウント。距離計連動。1946年製、戦後間もない時期のレンズです。製造番号は91xxxで最初期ロット。アルミ製の鏡胴は実測で僅か59g!コンパクトで超軽量。さすがはアンジェ、独自路線のカッコ良すぎるデザインも光ります。
3群4枚構成のテッサータイプ。ガラスはノンコート。距離表示はメートル。ちなみにタイプX1の製造は、1950年までのわずか4年ほどの間と言われています。ライカ用の他には、コンタックス用(もっと大きく重くなります)とアルパ用がありました。いずれも珍品。
なお、この個体にはX1にありがちな片ボケが見られます。無限遠の撮影では撮像の左端が少々流れる傾向が見られます。 -
Leica M3 Black Paint
1965年11月に出荷されたライカ M3ブラックペイント。製造番号は113万台。M3後期型、シングルストロークの黒塗り仕様。
グッタペルカも含め、フルオリジナルの一台。指の触れる部分の真鍮がわずかに出ていますが、トップカバーや底蓋は、いまだうっすら粉が吹いたようなマットなペイントの質感を残しています。
アタリや凹みも無く、とても綺麗なM3ブラックペイント。こんなのなかなか出て来ません!
アブクが出ている箇所もまだまだ少ないですが、このまま美しいコンディションをキープしてゆくのも良し、ここから育てるも良し。
使い込まれたものが多いM3BPでは、美品、極上品と呼んで差し支えの無い一台です。 -
Summicron 50mm f2 (M) Black Paint
ズミクロン 50mm f2、1st固定鏡胴・後期型のブラックペイント。レッドスケール。黒塗りに赤文字が精悍です。
本品は、赤文字(レッドスケール)の中でもラストの方のロット。このすぐ後にはイエロースケールへと移行します。製造番号214万台、1965年の製造。
黒塗り部にはフツフツとしたあぶく、手の触れる箇所の真鍮も自然に出ています。経年の味わいも深く、実に良い雰囲気。黒塗りのライカ M3、MP、M2、M4に合わせたい一本です。フルオリジナル。 -
Summicron 50mm f2 (M) Black Early
ズミクロン 50mm f2、第2世代の最初期モデル。製造番号は226万台、1968年製。この番号帯のみに見られる、5群6枚の新設計レンズを第1世代の鏡胴に入れ込んだ端境期のモデル。
近年、海外では「Transitional Model」とも呼ばれています。ライツの製品コードは、すぐ後の通常の6枚玉2ndと同じで11817。
ライカ A型に始まり、M3やズミクロン、ズミルックス 35&50mm初期、ノクチ f1.2、近年ではアポズミ 50mm等、ライカの初期モノは、いつの時代も気合いが入りまくり、質感、デザイン、性能面で人々を感動させてくれますが、この6枚玉最初期モデルもライツの意気込みを感じる一本。
1st後期の端正な外観デザインを継承し、ブラッククロームボディにもブラックペイントにも良く似合うデザイン。特に、同じ1968年製造のM4ブラックペイント118万台や120万台とは雰囲気も合いそうです。
この端境モデルはとにかく良く写ると昔から言われていますが、本品もその例に違わぬ描写を見せます。実に良く写る一本です。
稀少品。 -
Orion Nikon S - Leica Adapter
珍品、オリオン・リング。
ニコンSマウントのレンズを、ライカスクリューマウントに変換するアダプター。カプラーとも呼ばれます。距離表示はfeet。最短撮影距離は3.5feet(1m)です。
後にミランダカメラとなるオリオン精機を設立した萩原彰氏が、大学で1年後輩だった大塚晋太郎氏との共同作業により開発した、記念すべき製品第1号。当時大変に評判となったようですが、現存数は非常に少なく、一時は幻とも言われていました。
このカプラーの成功の後、ライカ用小型ミラーボックス「Mirax(ミラックス)」、4群4枚構成のSupreme(スープリーム) 100mm f2.8などを発売した後、試作品のPhenix(フェニックス)を経て日本初のペンタプリズム式35mm一眼レフ、ミランダ Tを発売、ミランダの歴史がスタートします。
参考:クラシックカメラ専科 No.64 「ミランダの系譜」 -
Angenieux 90mm f1.8 (Exakta)
アンジェニュー 90mm f1.8。Type P1、前期型。エキザクタマウント。エルノスター型の4群5枚構成。1953年製。マニュアル絞り。
35mm写真用アンジェニュー90mmでは最も明るい一本。最短撮影距離は3.5feet(1m)。アダプターを介して、様々なカメラでお楽しみ頂けます。
アンジェニューP1はドラマチックで美しい作画を味わえる、素晴らしい中望遠レンズ。カラー撮影でも期待を裏切らない発色、モノクロームではよりドラマチックな描写が得られます。いずれでも美しく、個性ある描写が楽しめます。 -
Wide-Angle Lykemar 35mm f3.5 (L)
ワイドアングル・リケマー 35mm f3.5。米コダックがライカコピー機・カードン用にごく少数製造したと言われる、ライカスクリューマウントの広角レンズ。エルマー35mmというよりは、途中まで沈胴させたエルマー 50mmのような外観です。
3枚玉で、シリアル番号はEktarと同系列のようです。つくりはややチープな印象で、昔懐かし超合金ロボのような仕上げと言えば良いかもしれません。
リケマー 35mmはこれまで何度も見ていますが、どれもボケボケの描写で良い印象は全くありませんでしたが、デジタル時代となりすぐに撮影結果が見られる時代となると、リケマーはかなりの割合で後ピンだったことが判明。今回の個体も大幅なピント調整を行っています。ピントが出ればそれなりに写ります!写りすぎない35mmをお探しの貴兄に。 -
Tengoflex
1941~42年の間にごく少数が製造された、ツァイス・イコンの二眼ボックスカメラ。ツァイスのカタログNo.は、85/16。6x6判の12枚撮り(120フィルム)。
レンズは単玉のフロンター 80mm f11。絞りはf11とf16の切替式。
プロクサーレンズを内蔵しており、レバー切り替えで1〜3m、3m〜無限遠の2段階で撮影距離を選びます。二重露出防止機構付。
文献によるとテンゴフレックスは、1970年初頭に最初の1台が発見されるまで、その存在が知られていなかったそうです。世に知られるようになったのは、当店とも親交のあった著名スイス人コレクター、故Michel Auer氏が1970年代中頃に発刊した書籍に登場してからのようです。
戦後タケノコの様に出現した、国内外の四畳半メーカーのカメラならいざ知らず、ヨーロッパ最大のカメラメーカー、大ツァイスの製品でそんな知られざる一台があったとは!ロマンですね。
現存数は多くても100台と少しと思われます。その中でも本品は大変にコンディションが良い一台。ツァイスコレクター垂涎のカメラでしょう。 -
Leica M3 Early
ライカ M3初期モデル。シリアル番号7002xx。M3発売初年度の1954年製。
本品は段付きではありませんが(段付きと段無しは、M3ひと桁番号から混在します)、各部に初期型の特徴を残す、フルオリジナル・コンディション。
マウント12時位置のネジ無し、ASA200のバックドアやピンクがかったインジゲーター、初期の特徴を持ったバックドア裏、M3プロトタイプや段付きとも共通するシャシーのデザイン、アクセサリーシューの半月ステンレスストッパー、巻戻し軸中心部がマイナスなどなど、見どころタップリな一台。
ライカ A型初期と同じく、M3初期は探究すればするほど、知れば知るほど面白い、実に奥深いライカです。 -
Angenieux 28mm f3.5 (L)
アンジェニュー 28mm f3.5 Type R11、ライカ・スクリューマウント。後期型。フランスのP.Angenieux社製。1957年の製造です。距離計連動。feet表記。レトロフォーカスタイプの6群6枚構成。パープル系の美しいコーティング。
レンズ先端は一回り大きくなっており、くびれのある独特のデザイン。藍色のアルミアルマイト地と梨地クロームメッキのローレットのツートンが洒脱、流石のフランス製。こんなに洒落た28mmレンズも無いでしょう。
Lマウントのアンジェ28mmは生産本数が少なく、なかなかのレア玉です。特にこの後期タイプはより少ないでしょう。
独特なスタイリングは、バルナックライカはもとより、ブラックペイントやデジタルM型に装着しても良く似合います。
ちなみにこのType R11のフィルター径は、前期型が56mm、後期型が58.5mmと異なり、世のアンジェユーザーを惑わせます。本品には62mmねじ込みフィルター装着ができるフードが付属します。
稀少品。 -
Dallmeyer Kinematograph 2inch f1.9 (L改)
英ダルメイヤーが製造した映画用レンズ、キネマトグラフ 2インチ f1.9のレンズヘッドを、ライカ Lマウント距離計連動に丁寧に改造した一本。戦前品。ノンコート。ペッツバール型の3群4枚構成です。
ダルマイヤーのシネレンズらしい周辺部の濃厚なボケと、撮影距離により盛大に出るぐるぐるボケ、中心部の突き抜けるような解像度はまさにアート、独特の世界観をお楽しみ頂けます。
丁寧な改造により、古風なルックスもシブい一本。
珍品。 -
Hologon 15mm f8 (M)
Carl Zeiss製のライカ Mマウント用レンズ、ホロゴン 15mm f8のフルセット。魚眼ではない画角110度の超高性能超広角レンズ。
1972〜76年の間に、約350本が製造されたと言われています(500本の説もありますが、過去の販売履歴からそこまでは無いと思われます)。
ライツのカタログナンバーは11003。フィルター径はE60。特殊形状の中玉を持つ3群3枚構成。絞りはf8の固定。
直線は直線として描写する素晴らしい性能のレンズですが、周辺光量が大幅に不足するので、付属の専用NDフィルターを装着し補正します。その際のf値はf16となります。
ちなみに本レンズに先駆けて、1968年にコンタレックス・スーパーをベースにこのホロゴン15mmを搭載した超広角専用機・ホロゴンウルトラワイドが販売されました。
古今東西、数多あるライカ用レンズの中でもひときわ輝く、宝玉のようなレンズ。前玉や後玉を眺めていると、宇宙空間にでも吸い込まれるような神秘的な美しさで見ていて飽きません。珍品。 -
Plaubel Makina IIIR
独プラウベル社製のプラウベルマキナ IIIR。1920年に登場したプラウベルマキナ・シリーズの最終型として1956年に登場。コンパー・ラピッドシャッター付となりました。昔からコレクターに人気のあるモデルです。
III型はレンズ交換式で、Orthar 73mm f6.8やTele-Makinar 190mm f4.8などが用意されました。距離計連動は標準レンズのみとなります。
マキナ IIIRには、通常Anticomar 100mm f2.9、またはf4.2が付属しますが、本品は珍しいf3.5付。このアンチコマー 100mm f3.5は、空軍や航空写真用に少数作られたとされていますので、本品はその流用、もしくは改造なのでしょうか。それにしてはしっくり収まっており、違和感はありません。
レンズの絞り操作部にはf2.9と刻まれていますが、絞り羽根はf3.5の位置から動き始めるので実用に問題はありません。ピントグラスでの確認ですが、距離計連動もOKです。
120フィルムを使用。本品には6x6判と6x9判の2つのオートマチックロールホルダーが付属、コレは嬉しいポイント!
スタートマークに依らないフィルム装填方法や、レンズ毎に異なる操作方法など、知らないと操作に困ってしまうカメラですが、参考資料としてクラカメ専科65号から該当ページのコピーを添付いたします。 -
Summarit 50mm f1.5 (L) Midland
ズマリット 50mm f1.5の前期型、Midland刻印。ライツの製品コードはSOOIA。製造番号は124万台、1955年、カナダ製。feet表記。フィルターサイズはE41。
ドイツ製造のズマリットと外観もレンズ構成も同じですが、銘板には Ernst Leitz Canada Ltd. Midlandと刻印されています。ドイツ製とはフォントサイズや文字間などが異なります。
Midlandモノの熱狂的愛好家にはたまらないレンズ。ちなみに当店では、過去に同レンズの末尾が608、610を扱っています。本品はその間の609。同時期にあったなら非常に珍しい3連番となっていました。惜しい!
同じMidland刻印のライカ IIIfやライカビットSYOOMを揃えて、街を流したいですね。人とはちょっと違うモノが欲しい貴方に。 -
Leica 250 FF Reporter + Summar 50mm f2
ライカ 250FF レポーター。スポーツ撮影や報道用などに、長さ10mのフィルムを装填し、250枚連続して撮影出来るようにしたモデル。ライツの製品コードは、LOOMY(ボディのみ)。
供給側、巻き取り側に大きな専用マガジンを使い、巻戻しは行わないので、Rレバーは付いていません。暗室でフィルム装填が必要です。
250レポーターは、1933年にDIIをベースに2台、翌1934年から1937年にDIIIをベースに244台、またIIIaをベースに1937〜53年に709台、その後に珍品ライカモーター付きが29台製造されました。
DII、DIIIベースがモデルFF、IIIベースがモデルGGと呼ばれます。
そのほとんどがブラックペイントにニッケルまたはクロームですが、一部オールクロームモデルも存在します。
本品はブラックペイントとニッケルメッキのコンビ。1934年にシリアル番号は1500xx。1934年製造。付属のズマールレンズも1934年製。こちらのレンズはライツで後コーティングが施されています。
ライカDIIIベースのモデルFFは、シリアル番号130001〜150124で製造され、本品は終わりの方。この後のIIIaベースGGには、1/1000が装備されます。 -
Nikkor 35mm f2.5 (S)
ニコンSシリーズ用広角レンズ、W-ニッコール 35mm f2.5。本品はなんと未開封品!
製造番号266xxx。未開封ですが、製造番号から察するに軽量化された後期型。アルミ鏡胴に美しい黒塗装(のはず笑)。箱を含めた実測重量は245g。レンズ構成は4群6枚のダブルガウス型です。 -
Nikkor 35mm f3.5 (S)
ニコンSシリーズ用広角レンズ、W-ニッコール 35mm f2.5。本品はなんと未開封品!
3群4枚構成のテッサー型。製造番号は4389xx。この付近の番号帯は前期型クロームから後期型ブラックへの移行期で、本品がどちらかは不明です。箱を含めた実測重量は257g。1956年頃の製造。ニコンS2の時代です。
白か黒か...
是非とも開けて確かめたいところですが、それは禁断の一手... -
Nikon S2 Black Paint + Nikkor 50mm f1.4
ニコン S2 ブラックペイント、前期型。シリアル番号は61709xx。
クロームパーツが増えたS2ペイント後期型と比べると、前期型ブラックは黒塗り部分がより多く、ペイントのありがたみは5割増し。非常に精悍な印象です。
エッジ部までもマットブラックで塗られた、シャッターやシンクロセレクターダイヤルの佇まいにシビれます。
付属のブラックペイントのニッコール 5cm f1.4は、S2用より少し早く、3312xxのファーストバッチ。この番号帯は激レアなニコンS ブラックペイントに装着されていたようで、時代が少し古い貴重なレンズ。
ライカと同様に、ニコンSシリーズにも少数のブラックペイントモデルが存在しますが、中でもこのS2ブラック前期は格別の格好良さ。本品はオリジナルパーツやペイントを保った、大変雰囲気の良い一台です。 -
Canon FD 85mm f1.2 S.S.C. Aspherical
キヤノン FD 85mm f1.2 S.S.C. アスフェリカル。1976年1月発売の超高速大口径中望遠レンズ。発売当時、世界で最も明るい一眼レフ用85mmレンズでした。
6群8枚構成。85mmレンズとしては初めてフローティング機構を搭載し、近接撮影の像の劣化を防ぐ設計。キヤノン独自のコーティング技術、Super Spectrum Coating(S.S.C.)処理により、最適なカラーバランスが得られるとされています。 -
Canon FD 55mm f1.2 AL
キヤノン FD 55mm f1.2 AL。1971年3月発売のキヤノン初の非球面レンズ。フラッグシップ F-1、量販主力機種のFTbと同時に発売され、フローティング機構を搭載し、近接撮影の収差補正も採用されています。当時のFD 55mm f1.2(球面)に対し、4倍近い価格設定となりました。6群8枚構成。
放射性ガラスが採用されており、かなりの黄変が見られます。簡易的な線量計でも、明白な数値を確認しています。最短撮影距離は0.6m。フィルター径は58mm。
こちらの個体は、青文字で「AL(=Aspherical Lens)」刻印。かなり初期の個体と思われます。シリアルナンバーも143xxとかなり若い番号です。 -
Summicron 50mm f2 (M) Black Early
ズミクロン 50mm f2、第2世代の最初期モデル。製造番号は226万台、1968年製。この番号帯のみに見られる、5群6枚の新設計レンズを第1世代の鏡胴に入れ込んだ端境期のモデル。近年、海外では「Transitional Model」とも呼ばれています。ライツの製品コードは、すぐ後の普通の2nd6枚玉と同じで11817。
ライカ A型に始まり、M3やズミクロン、ズミルックス 35&50mm初期、ノクチ f1.2、近年ではアポズミ 50mm等、ライカの初期モノは、いつの時代も気合いが入りまくり、質感、デザイン、性能面で人々を感動させてくれますが、この6枚玉最初期モデルもライツの意気込みを感じる一本。
1st後期の端正な外観デザインを継承し、ブラッククロームにもブラックペイントにも良く似合うデザインも秀逸です。
また、この端境モデルはとにかく良く写ると昔から言われていますが、本品もその例に違わぬ描写を見せます。実に良く写る一本です。
稀少品。 -
Leica IIIf Swedish Military + Elmar 50mm f3.5
ライカ IIIf、スウェーデン軍用モデル。ブラックペイント。
1956年、黒塗りの特別仕様のライカIIIfが、製造番号822901〜823000の100台足らずが製造され、鏡胴までもが黒いオールブラックのエルマー 50mm f3.5と一緒に、耐寒仕様でスウェーデン軍へと納入されました。
また、通常製造番号685000以降のライカ IIIfは、セルフタイマーが標準装備ですが、本品はセルフ無しの特別仕様。エルマー 50mmは製造番号142万台、軍用ボディにもちろんマッチング。
このIIIfスウェーデン軍用には、ボディ、レンズ共に王冠マークが入らないのが、後のIIIg軍用と異なるポイントです。
フルオリジナルのIIIfスウェーデン軍用ですが、エルマーの近接 / 無限遠ストッパーやスローシャッターのロックボタン、シャッターカラーがクローム仕様となっています。他のIIIfスウェーデン軍用でも、これらがクロームとなっている個体は散見されますので、当初からのこの状態であると見て良いと思います。各部のブラックペイントは長年の使用により、実にシブく使い込まれています。貫禄溢れる一台。
このIIIf黒にしろIIIg黒にしろ、91万台のM3ブラックカウンター等にしろ、スウェーデンはストックホルムのBrandt経由で納入されたブラックペイントライカ群は何故にこんなにカッコイイんですか?と、その昔スウェーデンのブラックペイントコレクターに訊ねた事があります。この時代のスウェーデンでは黒が美徳、カッコイイと言う空気があったそうで、発注者のセンスでとにかく黒くと注文したのでは?との彼の答えに、妙に納得した記憶があります。
こんな格好いいライカを後世に遺してくれて感謝です。 -
Leica IIIg Swedish Military + Summaron 35mm f2.8
ライカ IIIgブラックペイント、スウェーデン軍用。通常、スウェーデン軍用IIIgにはエルマー 50mm f2.8が付属しますが、本品は大変珍しいズマロン 35mm f2.8付。共にフルオリジナル。スウェーデン軍所有を示すスリークラウンの刻印は、ボディの背面部、ズマロンの鏡胴基部に刻まれています。
IIIg黒、ズマロン、共にスウェーデンのライカ代理店、ストックホルムのBrandtを通して、1960年5月25日にスウェーデン陸軍に供給されました。
スウェーデン軍用IIIgボディは、シリアル番号987901〜988025、125台の製造。対して、軍用ズマロンはわずか30本のみの製造と言われています。
ちなみにライカコレクター必携の書、James L. Lager著「Leica An Illustrated History Volume I - Cameras」99ページに掲載されているIIIg黒スウェーデン軍用と本品は連番です。
珍品。 -
Xenon 50mm f2 (L)
珍しい沈胴クセノン 50mm f2、ライカ・スクリューマウント、オリジナル。1940年代半ば〜後半の製造と思われます。
クセノン 5cm f2は、コダック・レチナやレクタフレックス用が良く知られていますが、純正Lマウントは生産数も少なく珍品でしょう。この沈胴f2クセノンは、ブラックペイントを含めこれまで何本か扱ってきましたが、近年はめっきり見掛けなくなりました。
4群6枚構成。距離表記はmeter。本品の少し前のロットはノンコートの様ですが、本品は全面に淡いパープルのコーティングが施されています。
名門シュナイダーのレンズらしく、解像力は高く、絞り開放から安定した実に良い描写。発色も自然で、カラー、モノクロ共に雰囲気のある写りを見せます。 -
Fujinon 50mm f1.2 (L) Black
フジノン 50mm f1.2、ライカ・スクリューマウント。1954年発売。シリアル番号は、5006xx。
最初期の白鏡胴モデルに続き、本品はアルミを多用した後期型・黒鏡胴。feet表記。新種ガラスを多用した、4群8枚構成の変形ゾナータイプ。フィルター径は58mm。本体のみの重量は404g。
国産大口径レンズ競争の真っ只中に登場したレンズで、ズノー 50mm f1.1、ヘキサノン 60mm f1.2、ニッコール 50mm f1.1と並び、当店では勝手に四天王と命名(笑)
フジノン f1.2は最初期の白、後期型の黒と合わせても800本程度の製造でしょうか。他の国産超大口径と比較すれば本数はやや多い方ですが、年々良い物は少なくなってきました。
ちなみに昭和33年(1958年)の定価は75,000円。フジノン三兄弟の35mm f2は45,000円、100mm f2は35,000円でした。 -
Hugo Meyer Primoplan 50mm f1.9 (L)
Hugo Meyer Gorlitz社製のプリモプラン 50mm f1.9、オリジナル・ライカスクリューマウント。1934年の製造。レンズは4群5枚構成、変形エルノスター型。絞り羽根は12枚。距離表記はmeter、最短撮影距離は1m。重量は240g。
Makro-Plasmat 35mm f2.7、Makro-Plasmat 50mm f2.7と並び、フーゴマイヤーのキノコ3兄弟の末弟。先立って登場した前者2本には、ニッケルとクロームバージョンがありますが、Primoplan 50mm f1.9はこれまで知る限りはクロームのみ。製造期間も短く、元から少ないフーゴ・マイヤーのLマウントレンズの中でもかなり少ない製造本数と思われます。
1934年の価格は、Kino-Plasmat 50mm f1.5がライカ、コンタックス用共に200ライヒスマルク、Makro--Plasmat 50mm f2.7が105ライヒスマルク、そしてこのPrimoplan 50mm f1.9が135ライヒスマルク、と明るさに準じた価格設定だったようです。
本品には付属していませんが、純正フードはマクロプラズマート 35mm/50mmと同様のラッパ型で、その上に革製前キャップをかぶせます。コチラもなかなか出て来ません。
珍品。 -
Fujinon 50mm f1.2 (L) Chrome
久々入荷のフジノン 50mm f1.2、初期型・白鏡胴。クローム&シルバーペイント。1954年発売。feet表記。直進ヘリコイド。
このフジノン前期型は、プロトタイプ的な位置づけで生産本数は100本前後と言われており、かなり珍しい一本。黒バージョンのフジノン後期とは、各リングや無限遠ストッパーの形状が異なります。また後期黒鏡胴がアンバー系のコーティングに対し、前期クロームはパープルとアンバー。
ズノー 50mm f1.1、ヘキサノン 60mm f1.2、ニッコール 50mm f1.1、マイナーなところではレオノン 50mm f1.2などと並んで、国産大口径競争の真っ只中に登場したレンズ。本体のみの重量は398g、フィルターリング付で424g。
本品はシリアル末尾が「50」、切りの良い番号です。 -
Cook & Perkins Contax - Leica Adapter
英国クック&パーキンス製のマウントアダプター。本品はシリーズ1と呼ばれるタイプと思われ、レンジファインダー・コンタックスの50mm内爪マウントレンズをライカLマウントに変換します。距離計連動。クローム仕上げ。当然ながら距離表記はfeet。最短撮影距離は3.5フィート(1m)。
優秀なコンタックス用ゾナーやテッサーレンズを、ライカでも使いたいと言う要望は当時から多くあったようですが、私共が知る限り、製品としてのマウント変換アダプターはこのCook&Perkins製が最初のもの。
この点でも歴史的に貴重なアダプターで、昔からコレクターアイテムとして珍重されてきました。
しかしながらその知名度の割には出現頻度が低く、戦前から戦後にかけて少数が製造されていたと思われます。形状のバリエーションは数種あり、この内爪専用のタイプの他に、外爪マウントにも対応するものもあり、シリーズ3Aまでが知られています。
この個体は1940〜50年代頃の製造と思われ、どことなく英国のライカコピー機、リード III型とも近いクロームメッキの質感です。 -
W-Komura 36mm f1.8 (L)
W-コムラー 36mm f1.8、ライカスクリューマウント。三協光機株式会社(後の株式会社コムラーレンズ)製。
メートル、フィート併記。絞り羽根は10枚の円形絞り。絞りリングには穴があいており、絞り値が見えるつくりは28mmと共通の方式。重量は実測で205g。アンバー色のコーティング。販売当時の価格は、ファインダー、フード、ケース付きで16,800円。ちなみに同時期のキヤノン35mm f2は、19,000円でした。
このコムラー 36mm f1.8、1963年春にコムラー28mm f3.5と一緒に発表されたようですが、翌1964年のカタログからは消えており、製造本数はかなり少ないようです。数あるコムラーレンズの中でも最もレアな部類で、その出現頻度から製造本数は多くとも100数十本かと思われます。
焦点距離が何故半端な36mmなのか、大いに気になりますが、35mmと表記できない理由があったのでしょう。 -
Planar 85mm f1.4 (Contarex)
11.2444。プラナー 85mm f1.4。T*コーティング。カール・ツァイス・オーバーコッヘン製。ツァイスの高級一眼レフ、コンタレックス用中望遠レンズ。1974年の製造です。
立体感と柔らかく美しいボケ味で非常に評価の高い一本ながら、製造本数はわずか400本ほど。プロ向けの特注品だったとも言われています。ポートレートに。独特な3枚羽根絞り。黒鏡胴。フィルターサイズは67mm。希少品。 -
Leica M3
製造番号1158xxx、1966年製のライカ M3後期型、シングルストローク。ライツの製品コードはIGEMO。
レンジファインダー式カメラの最高傑作、ライカ M3。戦後のライカを一気に頂点へと引き上げたモデルであり、カメラ界の金字塔。
本品は、幻とも言われる同じく1966年製造のM3最終ロット、1164846〜1164865の19台の一つ前のロット、1157601〜1158995の番号帯に収まる一台。
発売時のオリジナル状態を保った非常に綺麗な一台。各部のパーツも当時モノ。見事な一台。この度のOHでリフレッシュ、作動も万全です。 -
S-Planar 50mm f4 (Contarex)
コンタレックス用近接撮影専用レンズ、S-プラナー 50mm f4。接写時の描写性能に重点をおいた設計の特殊レンズで、レンズ先端から約15〜70cmの距離で撮影が可能です。4群6枚構成。
1963〜66年にわずか400本のみが製造されました。黒鏡胴の本品は1966年の製造。1963年に白鏡胴200本、1966年に黒鏡胴200本という記録が、ツァイス電話帳のオーバーコッヘン版に記されています。重量は実測で256g。珍品。 -
Witness + Super-Six 2inch f1.9 (L)
英国のPeto Scott社が製造し、イルフォード社が販売したライカコピー機、ウィットネス。1952年頃の製造です。製造台数は350台以下と言われるレアカメラ。
古今東西数多あるライカコピーの中でもひときわ秀逸なデザインで、Witnessのロゴも最高、Tシャツを作りたくなる格好良さ。
当初、WitnessにはDaron 50mm f2.9が標準装着される予定でしたが、それではスペックが凡庸との理由で、急遽大口径のダルメイヤー・スーパーシックス 2inch f1.9が採用されたそうです。往時も現在も高性能で評を博す、4群6枚ダブルガウス型の銘玉です。情緒ある描写が楽しめます。
Witnessは専用バヨネットながら、ライカ・スクリューマウントにも互換対応。各種のLマウントレンズが装着できます。また、その反対に、Super-Six 2inchレンズはライカボディ各種でお使い頂けます。
Super-Sixレンズは最短3.1ftまで距離計連動。そこからはピントレバーのボタンでストッパーを潜り抜けると、非連動ながら1.8ftまで近接が可能です。珍品。 -
Leica A / DII + Elmar 50mm f3.5 Early
旧エルマー付きライカA改DII。1928年製のライカ A型を、後年ライカDIIへと改造した個体です。製造番号は85xx。改造はもちろんライツによるもの。海外ではFactory Conversionと呼ばれています。仕上げはブラックペイントにクロームメッキ。多様なクロームレンズ群と合わせやすい仕様です。
この個体はDIIの仕様・特徴に加えて、吊り環が追加され、使い易さが向上しています。細かい点ですが、シャッターダイヤルはCAVOO-A、フラッシュ同調用カム付きダイヤルに換装されています。外付けのVACUシンクロナイザーとともに使用する専用のダイヤルで、独特の突起(カム)が見られます。
付属レンズは、ゲルツ製硝材を用いている旧エルマー。無番。ノンコート。鏡胴番号は1番のショートタイプ。明らかに短く、一見すると半端に沈胴したままと思い違いをしてしまいます。距離表記はメートル。 -
Leica M4 Black Paint
ライカ M4ブラックペイント最初期モデル、ノーノッチ。製造番号は1181xxx。
本個体は1967年7月、製造番号1181501から始まる、僅か500台のM4黒塗りのファーストロットのうちの一台。ファーストロットは主にプロフェッショナルや関係者に供給されたと言われ、著名な報道カメラマンや写真家に使われて来ました。
本品はそのファーストロットの中でも、セルフタイマー、フレームセレクターを止めるビスがカニ目ではなく真鍮地にペイントが施された、通称ノーノッチと呼ばれるレアモデル。製造台数は非常に少なく、多くとも50台程度の製造とされ、限られた製造番号帯で少数確認されています。
本品の以前のオーナーさんは、雑誌に掲載されていた岡村昭彦氏のノーノッチM4に憧れ、長い時間を掛けて同モデルを探されたそうです。
2023年に数十年振りに前オーナーさんのお手元を離れ、当店で扱わせて頂く運びとなった一台が出戻って参りました。有り難いことです。
珍品。 -
Leica M4 Black Paint
ライカ M4、オリジナル・ブラックペイント。未使用品。ライツの製品コードは10402。シリアル番号は1266xxx、1970年6月11日に出荷された1台です。グッタペルカ等も含め、全てオリジナルコンディション。
長年コレクターさんが大切に所有されていた、未使用物。保証書や元箱ともマッチングナンバー。
使用の形跡は全く見られず、トップカバーや底蓋はいまだ粉を吹いたようなマットな艶を保っています。バックドア横のちりめん塗装やグッタペルカも、さらりと清潔感のある手触りです。
フェイクの多い、マウント部12時位置の「L」シールも本物がしっかり残っています。この貴重な未使用物件、今回敢えて整備は行わず、コレクション向け物件としてご紹介いたします。 -
Biotar 75mm f1.5 (Exakta)
ビオター 75mm f1.5、戦後型の前期タイプ。コンパクト鏡胴。製造番号323xxxx。エキザクタマウント。マニュアル絞り。Tコーティング付。
Carl Zeiss Jena製のハイスピード中望遠レンズ。4群6枚構成のダブルガウス型。距離表記はfeet。本品はアルミ鏡胴で、本体重量は403g。
淡く美しいパープルのTコーティングが施されています。絞り羽根は18枚。最短撮影距離は3.5feet(1メートル)。
1941年11月に出荷された一本。ビオター 75mmには様々な鏡胴バリエーションがありますが、同時期には同じ鏡胴のデザインで、真鍮にクロームメッキバージョンも少数製造されていました。このモデルの後にプリセット絞りとなり、鏡胴がどっしりと太くなります。
近年は復刻版も発売され、変わらぬ人気を博している銘玉ビオター。画面中心部はしっとりとしながらもシャープで解像感のある描写、またぐるぐると渦巻くボケ味。色味も良く、独特の雰囲気漂う立体感のある描写で、ポートレート撮影にも好適。オールドレンズらしい味わいです。
コンパクトなアルミ鏡胴タイプで操作もしやすく、実に撮影が楽しいレンズ。特徴的なレモン型のボケを伴う、絞り開放付近の描写も面白い一本。 -
Leica M2 Black Paint
シリアル番号1075xxx。1963年8月5日に出荷された、ライカ M2ブラックペイント。セルフタイマー付。適度に使い込まれた、精悍な黒塗りモデルです。グッタペルカを含め、各部のパーツはオリジナル。
かなり状態の良いM2BP。今回の整備でリフレッシュ、各部の作動感滑らかで実用にも好適です。 -
Hexanon 60mm f1.2 (L) Original
ヘキサノン 60mm f1.2、オリジナル・ライカスクリューマウント。
名門・小西六写真工業が1955年に発売した、渾身のハイスピードレンズ。設計者は風巻友一氏。空気層を採用した6群8枚構成。戦後日本カメラ史を語る上でも重要な一本。
生産本数は多く見積もっても300本程度の稀少玉。1950年代半ば、突如として出現した、f1近傍クラス、*国産大口径レンズ四天王の一角です。
販売当初は専用フード、ファインダー、フィルター3枚と一緒にセットケースに収まっており、1958年の新品定価は78,000円。
ちなみに同年、フジノン 50mm f1.2は75,000円(フード付)、ズノー 50mm f1.1は95,000円!でした(フード別売)。
*ズノー 50mm f1.1、ニッコール 50mm f1.1、フジノン 50mm f1.2、ヘキサノン 60mm f1.2の4本を、当店では勝手に四天王と呼んでいます。 -
Hasselblad 500C/M + Planar 80mm f2.8 T* + A12
超極上ハッセルブラッド 500C/M。スウェーデン製の中判カメラ。T*コーティングのプラナーC 80mm f2.8付き。ボディ、マガジンと番号一致の外箱も付属しています。いずれも1981年製。違和感無くフィットしている、美しいコンディションのプラナー T*は1971年製。
1970年に登場した500C/Mは、1989年まで続いたロングセラーモデル。500Cの改良版として、スクリーンが交換可能となるなど細かなモディファイが施された一つの完成形です。
本品は使用感見られず、非常に綺麗な1台。こんなのまず出て来ません!
本末転倒とはなりますが、撮影に持ち出すにはちょっと勿体無いコンディション。コレクションにどうぞ。 -
Elmar 35mm f3.5 (L) Nickel
ニッケル・エルマー 35mm f3.5。製造番号は14万台、1932年製のヘビーカム。ライツのコードはEKURZKUP。ニッケル鏡胴。ノンコート。距離表記はmeter。全周(全回転)ヘリコイド。
日本ではヘビーカム、海外ではスネールカム(Snail Cam)と呼ばれる、距離計連動カムが極厚で傾斜がついているタイプ。エルマー 35mm初期の個体に見られます。
適合純正フードはFLQOO、またはFOOKHなど。当店のFB-07エルマー 50mmフードも適合します。
なお、このエルマー 35mmをスローシャッター付きのライカDIIIに取り付けた場合に、レンズの無限遠ロックがスローダイヤルに当たり装着出来ない事があります。当店では、無限遠ロックが干渉しないよう、改造も可能です(可逆改造、オリジナルに戻せます)。ご相談ください。 -
Leica KE-7A Military + Elcan 50mm f2
米国軍用ライカ、CAMERA STILL PICTURE KE-7A。1972年製。KE-7Aには民生用のシビリアンもありますが、本品は実際に米軍へ納入されたミリタリーバージョン。
米軍がカナダライツ(Midland)に発注、ベースはライカ M4ブラッククローム。装着パーツの一部が異なり、各部にシーリングが施されているなど、通常のM4と少々異なります。
付属のエルカン 50mm f2は、6枚玉ズミクロンのような外観ながら、エルノスター型4群4枚構成の独自設計。絞り開放ではフワリとしたかすかなフレアを伴う穏やかな描写で、周辺の解像度は落ちますがドラマチックな描写が味わえます。軍用モデルながら、実に穏やかで美しい写りです。
各部のパーツもオリジナル。付属品も揃っています。コレクションにどうぞ。
稀少品。 -
Nokton 50mm f1.5 (L)
ライカ・ノクトン 50mm f1.5。ライカスクリューマウント。フォクトレンダー社製。本品は中〜後期型、製造番号は327xxxx。1951年に製造された一本。クセノン 50mm f1.5を設計した、トロニエ博士による設計。
5群7枚構成。ヘリコイドの距離表記はメートル。重量は実測で325g。
ノクトン 50mm f1.5は、1950年代始めのプロミネント用が良く知られていますが、ライカLマウントも少数作られました。かなりの珍品ですが、コンタックス・マウント、またレンズ構成は若干異なりますがレクタフレックス用なども存在します。
余談ですが、プロミネント用標準レンズと同様に、Nokton 50mm f1.5の他にColor-Skopar 50mm f3.5、Ultron 50mm f2のオリジナルLマウントも存在します。
スタイル、描写共に、古今東西数多あるノンライツ・レンズの中でもトップクラスの人気を誇るこのライカ・ノクトン。製造期間の短さの割には実に多くのバリエーションがあり、当店で把握しているだけでも8種類ほどのバリエーションがあります。しかもながら、必ずしも製造番号順に進化している訳ではないようで、一筋縄にはいきません。
本品は黒帯2本、淡いブルー / パープル / アンバーのコーティング、銘板がクロームのタイプ。この銘板クロームのバージョンは、近年ではローライフレックス同様、White Faceとも呼ばれているそうです。
描写も麗しく、美しいスタイルの稀少銘玉です。 -
Dallmeyer Anastigmat 2inch f1.5 (M改)
ダルメイヤー・アナスチグマット 2インチ f1.5。約50mm。スーパーシックスより1枚多い、4群7枚構成。
ダルメイヤー製シネ用レンズを、ライカMマウント距離計連動へと丁寧な改造を行った一本。以前は別の改造が行われていましたが、クオリティに納得できず、当店で再度改造し直しています。まるで当初からそうであったような、自然なルックスです。
本品は銘玉セプタックと同じレンズで、Septacへと名称が変わる少し前のレンズと思われます。鏡胴にはDC(Dall Coated / ダルコート)マークの刻印、セプタックやスーパー・シックスと同様の淡いブルーのコーティングが施されています。重量は297g。最短撮影距離は0.7m。
ダルメイヤーの大口径レンズらしい、繊細で気品に溢れ心を打つ描写。絞り開放付近では、淡いベールをまといながらも緻密で美しい写り。f2.8まで絞れば、コントラストもグッと高まり力強い描写へと激変します。
情緒に満ち、訴えかけるような描写をする稀有なレンズ。ダルメイヤー・レンズの極致とも言える1本。珍品。 -
Summilux 35mm f1.4 (M) Steel Rim
ズミルックス 35mm f1.4 1st。通称スチール・リム(Steel Rim)。製造番号は176万台。1960年、ライツ・カナダ製。ライツの製品コードはOCLUX / 11870。ライカM2用として発売されました。
絞り開放付近での描写は、ベールをまとった様な美しく幻想的な滲みをみせ、絞り込むと切れ込むようなシャープな描写が味わえます。少し絞った時の、透明感と立体感のある写りも実に素晴らしいレンズ。
ズミルックスはどの世代も魅力的ですが、この1stモデルはスタイルもつくりも別格でしょう。専用のOLLUXフードを装着した姿も最高です。近年かなり高価となったレンズですが、その理由にも納得できる一本。稀少。 -
Elmarit 28mm f2.8 (M) Red Scale
エルマリート 28mm f2.8の初期型、通称9枚玉。人気のレッドスケール。ドイツ製。ライツの製品コードは11801。製造番号206万台。1964年製。6群9枚構成の非レトロフォーカス。
くびれたスタイル、精悍な赤文字、しっとり収まる無限遠ストッパー、質感描写や柔らかなボケ味で、歴代Elmarit 28mmの中でも特に人気のある一本です。
フィルターはE48、または12501フードとセットで、シリーズ7フィルターを使用。なお、ライカ M5とCLには装着できませんのでご注意ください。 -
Komura 105mm f2.5 (Alpa)
コムラー 105mm f2.5。三協光機製の望遠レンズ。ライカLマウント、M42など、多様なマウントで知られるリーズナブルな大口径中望遠レンズですが、こちらはなんとアルパマウント❗
日本を始め、フランスやスイス本国のアルパ文献にも記載がなく、かなり珍しいものと思われます。初めて見ました!
レンズ構成は4群5枚のエルノスタータイプ。アンバー系と淡いパープル系のコーティング。最短撮影距離は1m。フィルター径は48mm。重量は実測で398g。 -
Nikkor 21mm f4 (S)
日本光学製の超広角レンズ、ニッコール-O 21mm f4。ニコン Sシリーズ用。1959年の登場です。4群8枚構成。シリアル番号は621xxx。頭の3ケタは捨て番です。距離表記はmeter。
このニッコール 21mm f4、ニコン F用はかなり流通していますが、このニコンS用は製造本数が非常に少なく、わずか298本の製造と言われています。
付属の専用ファインダーは5群5枚構成。ファインダーのシリアル番号は600xxx。プラスチック製で軽量です。本来はこのファインダー専用の深底リヤキャップがあり、ファインダーを固定するためのマウントが付いています。珍品。 -
Nikkor 25mm f4 (S)
日本光学製の広角レンズ、W-ニッコール 25mm f4の後期型。ニコン S用。コンタックス用トポゴン 25mm f4に続いて登場、1953年の発売当時は35mm判カメラ用として世界一の広画角を誇った超広角レンズ。
レンズ構成はもちろんトポゴンタイプ。メニスカスレンズを対称に組み合わせた4群4枚構成。歪曲収差は見られず、絞り開放ではほど良い柔らかさを伴った、明瞭な像を結びます。トポゴンと比較してもかなりシャープな描写です。
なお、このニッコール 25mm f4は、ニコンS用交換レンズの中で唯一ボディのヘリコイドだけでピント操作を行うレンズです。
ブラックペイント仕上げのこの後期型は、前期型よりかなり軽量となったのも嬉しいポイント。レンズ単体は実測で僅か73gと、前期型のおよそ半分程度。
ニコン S型各モデル、特にブラックペイントボディにファインダーやフード付きで装着すると、ルックス最高、眺めているだけでも愉しめます。
ちなみにニコンSマウントの製造本数は、前期と後期型を合わせても300本程度と言われています。なかなかレアな一本。特に専用キャップや専用フードはかなり稀少です。 -
Dallmeyer Super-Six 2inch f1.9 (L)
英国ダルマイヤー社製のスーパーシックス 2inch f1.9。本品は生産本数の少ないオリジナル・ライカスクリューマウント。4群6枚構成の変形ダブルガウス型。
DSS(ダルメイヤー・スーパーシックス)50mmのライカLマウントには、初期のJ.H.Dallmeyerの筆記体刻印&真鍮にブラックペイントバージョンに始まり、真鍮にクロームメッキ、アルミ鏡胴、ノンコート&コーテッド等々、製造本数は非常に少ないながらもそれなりに長く製造されたようです。
本品は一番見掛ける機会の多い、Ilford社のWitness付属のスーパーシックスと同じ頃に製造されたと思われる、アルミ鏡胴バージョン。距離表記はfeet。最短撮影距離は約1m。鏡胴先端部には控えめにDCマークが入り、淡いブルーのコーティングが施されています。コンパクトで控えめな佇まいながら、実に良い描写を見せます。
絞り開放付近では、ソフトでしっとり優しい描写を見せます。実に良いレンズです。
数あるノンライツレンズの中でも、なかなか入手が難しい一本。コレクションにもどうぞ。珍品。