ズノー 50ミリ f1.1。初期型ピンポンズノー。帝国光学製。Teikoku Kogaku Japan銘。国産大口径レンズ開発競争の口火を切った記念碑的なレンズ。1953年発表、1954年発売。浜野道三郎氏の設計です。絞り羽根は8枚。ヘリコイドの距離表記はfeet。
本品はシリアル37xx番。後玉が大きく飛び出した、通称ピンポン玉。
独特の開放描写が強烈なクセ玉で、出っ張った後玉の取扱いには細心の注意が必要ですが、オーラさえ感じられる佇まいでレンズマニアには堪らない一本。
淡いブルー系のコーティングが美しい。絞り開放では目がくらむような白いベールのフレアが全面を覆いますが、中心部は繊細な結像を見せます。少し絞るとフレアは大分落ち着き、シャープで解像力の高い描写へと変化してゆきます。わずかに絞ったあたりが美味しいところでしょう。
珍品。