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Kinoptik Apochromat 100mm f2 (Alpa)
1956年~60年の製造。プリセット絞り。キノプティック 100/2前期型。4群6枚構成のガウスタイプのアポクロマート。製造本数245本の稀少玉。アルパ用レンズの中でも超ハイスペックな一本。スタイリングも見事。本体重量は553gと軽量です。ヘリコイドはEXTENSAN側についているのでレンズヘッドが分離します。6x6をカバーするイメージサークルがあり、中判カメラ等にも流用可能。距離リングと絞りリングに擦れ、鏡胴の中程に約2cmの細いキズがありますが、かなり綺麗な外観。純正のフィルターやフードが付属します。
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Futura S + Frilon 50mm f1.5 (L改)
独Freiburgのフツーラ・カメラが1952~57年の短期間製造した上位機種、フツラ SとFrilon 50mm F1.5のセット。レンズは4群6枚構成、コンパクト軽量ながらF1.5の明るさを持つ優れた設計には感銘を受けます。開放ではやや甘い描写ですので、一段程度絞ったところが使い頃でしょう。オールドレンズらしいボケ味と周辺の歪みが見られ、美しい滲みの中に繊細さを持つ上品な描写が魅力です。珍しいレンズですので、しっかりと試写テスト致しました。試写館をご覧頂ければ幸いです。これまたレアな前キャップが付属。
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Leica Pistol SCNOO Black/Chrome
1936年登場のライカピストル。左手で軽やかに巻き上げられ、ホールド感も良くなる便利アイテムです。本品はかなり珍しいブラック&ニッケル、通称セミクローム。製造番号159000以降のライカ DII/DIII/IIIa/IIIb等に装着可能です。以前のモデルでも巻上げ軸に切り欠きを入れる改造を行えば使用できます。少々使用感はみられますが、全体的にはかなり綺麗です。装着するとお手持ちのバルナックがとてつもなくカッコよくなります。セミクロームのピストルは非常に製造数が少なく、かなりレアなアイテムです。
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Leica M4 Black Paint
124万台。ウッドストック・フェスティバルが開催された1969年8月に出荷された、ライカ M4ブラック・ペイント。かなり使い込まれていますが、ペイントや各部のパーツはオリジナル状態を保っています。往年相当にご活躍だったようで、指が当たる部分の黒塗りの剥げがかなり見られますが、アタリや凹みは殆ど見られず、カメラの扱いを知る写真家によって大切に使われていた事が伺えます。各部の操作感良好です。グッタペルカは長年の使用によりエッジが取れて、しっとりと手に馴染みます。美しく使い込まれた希有な一台。
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Rectaflex Lichtenstein + Angenieux 50mm f2.9
1956年、リヒテンシュタイン公国で作られた珍品レクタフレックス。生産台数は僅か300台と少々と言われています。海外では40.000シリーズとも呼ばれています。本品はシリアル332番ですので、恐らく終わりの方のロットでしょう。レバー巻上げ、新しいペンタプリズムデザイン、プラスチックで目に優しい接眼部など、各部改良が施されています。ルビー軸受けのスローガバナーも有名ですね。クオリティ過剰感アリアリのレクタフレックスの最終モデル。七宝のクレストも格好良いです。コレクションに是非とも。
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Angenieux 50mm f0.95 (M改)
アンジェニュー 50mm f0.95 Type M1。6群8枚構成の映画用レンズ。1970年頃の製造です。本品はMマウント改造品。フルサイズでは周辺部が少々ケラれます。アンジェニューらしさたっぷりの大口径ハイスピードレンズ。ピントは非常に浅いのですが、上手くハマれば大変ドラマチックな描写を見せてくれます。マニア垂涎の1本。試写館をご覧頂ければ幸いです。委託品。
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Tessar 75mm f4.5 (L) Black Paint
ライカ Lマウント。1920年代初め頃に製造されたテッサーをツァイスにて純正改造したものと云われています。過去にもWestlicht等の海外オークションで同じ形状の物が何本か登場しており、当店でも取扱いがございました。ある程度の本数は製造されたのでしょうが、現時点では詳細は謎に包まれています。改造された時期は1930年代半ば頃でしょうか。つくりは見事で大変しっかりした造作です。真鍮鏡胴にブラックペイントで貫禄に溢れています。ノンコート。直進ヘリコイドです。珍品。
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Triotar 75mm f3.5 (L)
ライカ Lマウント。1923年頃に製造されたトリオターをツァイスにて純正改造したもの。過去にもWestlicht等の海外オークションで同じ形状の物が何本か登場しており、当店でも取扱いがございました。真鍮にクロームメッキのコンパクトながら立派な鏡胴です。ライツのイエロー・フィルターが付属します。珍品。
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Kowa Prominar 35mm f2.8 (L)
キャベジンやバンテリンでお馴染みの興和株式会社が、1958年頃に少数製造した、ライカ・スクリューマウント式レンズ。プロミナー 100mm f2、200mm f2.8と同時に販売されました。こちらの35mmは製造本数わずか数100本と言われています。4群6枚構成。今も光学機器メーカーとして、眼底カメラやOCT(光干渉断層撮影、顕微鏡に匹敵する分解能)を製造販売しており、そのDNAは健在といえるでしょう。コンパクトな鏡胴とは裏腹に焦点を精緻に描写し、マニアの間での高い評価が納得できる実力派です。珍品。
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Minox IIIS Black
1954〜65年の製造。ミノックス Aの北米向き輸出モデル、ミノックス III型のシンクロ付バージョン。距離表記はfeet。アメリカでは「Private Eye」として販売されました。ブラックボディはかなり珍しい。2種類のフィルターも内蔵。接写の際には、付属のチェーンを使い距離を測ります。真鍮にブラックペイントのチェーンも黒塗り好きの心を鷲掴み。ちっちゃいながらも大変に風格溢れるカメラです。多少の使用感は見られますが、アタリや凹み等はありません。各部の作動快調です。コレクションにも。珍品。
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Biotar 42.5mm f2 (Contax)
ビオター 4.25cm f2、クローム。1937年製。実際の焦点距離は42.5mmながら初期のモデルは4cmの表記でしたが、途中から4 1/4cm表記と変更に。4群6枚構成。距離はfeet表記。Contax II型の時代の製品。ツァイスイコンが解体された1945年までの間に、約360本が製造されました。カメラに装着すると非常に格好の良いレンズ。描写は正にオールドレンズ。開放では周辺はかなり流れ、甘めの描写ですが、中心部の解像力は見事です。試写館をご覧頂ければ幸いです。作例は絞り開放です。珍品。
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Rectaflex 1000 + Angenieux 50mm f1.8
コンタックス Sと共にペンタプリズムを装備した世界初の一眼レフ、レクタフレックス。こちらは1949年9月に発売、1950年後半まで製造されたモデル1000。アンジェニュー 50mm f1.8 S1付で販売され、コード名はSTAREAS。古今東西数多あるカメラの中でも、さすがのMade in Italy、秀逸なボディ・デザインです。ボディやレンズのバリエーションに富み、コレクター心を大いに刺激します。付属のアンジェニューは中期型で、アルミが多用されたやや軽量なタイプ。枯れた色合いに褪色して雰囲気満点です。
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Bausch & Lomb Baltar 100mm f2.3 (M42改)
19世紀の半ば、二人のドイツ移民が米国で創設したボシュロム社は、近年ではコンタクトレンズ・メーカーとして知られていますが、眼鏡の製造から始まり顕微鏡や測距機、映写機、写真用レンズ等、多岐に渡り手を広げていきました。プラナーやトポゴン等のツァイス・レンズをOEM生産していた事もあるそうです。本品は戦後に製造された同社の映画用レンズ。試写結果良好、発色・カラーバランスも良く、絞り開放から大変シャープで、立体感のある描写です。特に3〜10m付近の描写が大変良いように感じます。試写館をご覧頂ければ幸いです。
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Fujinon 50mm f1.2 (L) Black
フジノン 50mm f1.2、ライカ・スクリューマウント。1954年の発売。最初期は白鏡胴、本品は後期型の黒鏡胴です。feet表記。4群8枚構成のゾナータイプです。ズノー 50mm f1.1から始まり、ヘキサノン 60mm f1.2、ニッコール 50mm f1.2、マイナーなところではレオノン 50mm f1.2などと並んで、国産大口径レンズ競争の真っ只中に登場したレンズ。フィルター径は58mm。珍しい「FUJINON」前後ロゴ入りキャップが付属します。
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Hugo Meyer Primoplan 100mm f1.9 (M42改)
Hugo Meyer製プリモプラン 100mm f1.9。1938年頃製。4群5枚構成、エルノスター型の発展型レンズ。m表示。ノンコート。エキザクタ 66用のレンズをM42マウントに改造。とても丁寧な仕事で、一見純正レンズの様な仕上がりです。戦前ノンコート・レンズなので逆光にはやや弱くフレアが出がちですが、条件が合えば非常に面白い描写を魅せてくれます。同じプリモプランでも100mmは非常に少なく、またフーゴ・マイヤー銘は稀少です。
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Tropen Summar 50mm f2 (L)
1938年、及び1942年に、熱帯地方向けに供給された珍品ズマール。通常のズマールは4群6枚構成ですが、本品は前玉にもう一枚レンズが追加され、7枚構成です。通称トロピカル(またはトロッペン)・ズマール。通常のズマールより鏡胴の長さがやや長くなっています。また、前玉に固い硝材が使われているようで、通常のズマールと比べ前玉の傷が少ない個体が多いのも特徴の一つでしょう。ライツの製品コードはTROPEN、42214(通常のズマールは42134)。珍品。委託品。
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Kodak Signet 35 US Army KE-7
コダック・シグネット 35、米陸軍通信隊モデル。KE-7 (1)。1950年代の製造です。可愛らしいスタイリングに、精悍なブラックペイントとオリーブドラブの貼り革コンビ、連動距離計内蔵で44mmのエクター付と、なかなかツボを抑えたカメラです。通常のボディ番号は無く、軍用コントラクトナンバーが底部のプレートに刻まれています。軍用シグネットとしてはかなり綺麗で、申し分の無いコンディションだと思います。
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Leica M4 Black Chrome Midland
138万台。1974年製。カナダ製ライカ M4 ブラック・クローム、MIDLAND CANADA刻印です。シリアル番号もカナダ製の番号帯、各部の外装パーツもオリジナル。数年前にライカ純正の前後シャッター幕を使用してのフルOHが施されています。巻き上げの感触や、シャッター音、ファインダーの抜け具合などもM4としては申し分なく、とても気持ちよく仕上がっています。最近まで当店のお客様が実用されていた一台で、安心して実戦投入して頂けます。珍品。
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Leica A Early
ライカ A型の初期に僅かに見られる貴重な矢羽根付モデル。シリアル4000番台。1926/27年製。メートル表記の旧エルマー、旧字体、マッシュルームレリーズボタン、かんぬきタイプの底蓋、粗シボのグッタペルカ、背の低い巻き戻しノブ、段付のレンズ基部他、各部オリジナルを保っています。矢羽根は昔から人気があり後から刻印された個体も散見されますが、本品は両ノブともにオリジナルです。他のパーツも当時のままの稀少な一台。手にしっとり馴染み、ニッケルの鈍い輝きは眺めているだけで心安らぎます。撮ればその写りも第一級。
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Elmarit-C 40mm f2.8 (M)
ライツの社内コードは11541。1973年製。3群4枚構成。当初、ライツにてライカ CL用標準レンズとして開発されたレンズですが、ミノルタの要請でSummicron-C 40mm f2へと変更されたと言われています。製造数は僅か500本程度。一般販売には至らなかったのでライツで社内配布されたそうです。ズミクロン-C 40mmより更に短い全長。解像力の高さとやわらかさが同居するレンズで、美しく優しい描写が楽しめます。迫って、引いて撮れる40mmの絶妙な画角と軽量・コンパクトさで、スナップには絶好の一本です!
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Janua
イタリア、San Giorgio社製。1949年頃。レンズはヤヌア専用のバヨネット・マウントで、厳密にはライカ・コピーとは言えませんが、ライカ型カメラの中でも傑出したスタイル。長基線長連動距離計内蔵の一眼式ファインダー、光学式露出計、一軸不回転シャッターダイヤル、セルフタイマー、バヨネット式レンズ交換などなど、同時代のライカと比べても機構は盛りだくさん。イタリア人設計者の心意気を感じます。交換レンズはほぼ幻ですね。さすがのイタリアン・デザイン、ロゴもボディの造形も見事です。珍品。
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Canon VI-T Black Paint + 50mm f1.2 Black
1958〜60年の間に製造された、キヤノン VI-Tの稀少ブラックペイント・バージョン。専用のブラック仕様のキャノン 50mm f1.2レンズ付。底部にトリガー巻き上げが付いた精悍なルックスのボディです。f1.2の黒レンズは珍しくクモリも見られず綺麗です。吊り環付近には擦れが見られます。各部の作動快調。キヤノンのレンジファインダー機各モデルにもブラックペイントは見られますが、この組み合わせが一番スタイリッシュでしょう。プロフェッショナルな雰囲気を漂わせています。珍品。
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Nikon S2 Black Paint + Nikkor 50mm f1.4
ニコン S2後期型ブラックペイント。619万台。もちろんフル・オリジナルです。ボディの角部にペイント剥げ、底蓋にごく薄いアタリが一箇所見られますが、全体的にはかなり良いコンディション。大変に雰囲気の良い一台です。距離計像はごく僅かに縦ズレが見られます(別途整備承ります)。レンズ前玉には軽微な拭き傷が数本見られます。ほど良く露出した地金がたまならく格好の良い一台です。委託品。
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Nikon S2 Black Paint + Nikkor 50mm f1.4
617万台。黒塗り好き垂涎のニコン S2ブラックペイント前期型です。クロームのパーツが僅かに増えたS2ペイント後期型と比べると、前期型は黒塗り部分がより多く、ペイントのありがたみも5割増し、非常に精悍な印象です。黒塗りもかなりしっかりと残っており、オリジナル状態を保っています。ボディと先黒レンズの時代も合っており、コレクションにも好適です。珍品。
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Leica M8 Black Special
10701S。ライカ M8 ブラック・スペシャル。ボディは後継機のM8.2と同じブラックペイント、シャッター周りやフレームセレクター等はクローム仕上げに特別仕様。中身は根強い人気のあるライカ M8。M9やCMOSとなったM(Typ240)とは一味違う、コダックセンサー特有のアナログ感のある写りが魅力的です。IRフィルターが薄いため、手持ちで赤外線写真が撮影できる数少ないデジタルカメラでもあります。シャッタースピードは1/8000まで。トップカバーにバッテリーとSDカードの残量が表示されるのもM8ならでは。
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Summilux 50mm f1.4 (L)
SOWGE。169万台。1959年製。ズミルックス 50mm f1.4のライカ・スクリューマウント。初期玉。ズミルクス 50mmのLマウントは、バルナックユーザー向けに1960〜63年の間に僅か548本のみが供給されました。ライカ IIIfやIIIg等、バルナック・ライカに取り付けると非常に見栄えの良いレンズですね。L/Mアダプターを使用すれば、もちろんMマウントカメラでも使用可能です。純正の薄型E43 UVaフィルター純正前後キャップが付属します。珍品。
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Nikkor 50mm f1.1 (L)
ニッコール 50mm f1.1、ライカ・スクリューマウント。1956年の発売。6群9枚構成。feet表示。ニコン Sマウントは内爪、外爪合わせて2500本程度が製造されましたが、Lマウントは製造本数200本程度の大変稀少なレンズです。見事なつくり。重量は458g。珍品。委託品。
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Memox
仏Alsaphot社製。1954年頃の製造です。24X36mm判(35mmフィルム)。フランス製の可愛い目測式カメラです。ダブルマガジン方式(通常のパトローネが使用可能です)。レンズはボワイエのトパーズ 35mm f3.5。2018年9月にピント調整、シャッター整備他を行いました。レンズには少々ホコリが見られますが、フレンチカメラとしてはかなり良いガラス。外観も綺麗。フランス仕入れ物件です。珍品。
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Henso Reporter + Arion 50mm f1.9 (L改)
1955年製。イタリア製。ISOレポーターのHenso銘バージョン。独HENSOLD社向けに出荷されました。ビット式巻上げ、専用スクリューマウント式レンズ交換。標準のArion 50/1.9、Iriar 50/2.8等の他、ベルチオのAngulor 28/3.3やAglar 80/2.5なども用意されていましたが、入手はほぼ夢。交換レンズ使用時は、視度補正内蔵のファインダーアタッチメントごと交換します。オリジナルを損なわずにマウント改造がなされており、ライカLマウントとしても楽しめます。ケースはISO銘。
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Ensign Autorange 820
英国の名門Houghton社製の6X9判カメラ。1955年頃製。ベッサ IIや、スーパー・イコンタ等と共にスプリングカメラ時代の終わり頃の最高級機。非常に凝った作りと精鋭描写のAPOレンズで昔から人気のあるカメラです。ボディ、レンズ共になかなか綺麗。2018年9月にOH済。ファインダーの見え味クリア、レンズも綺麗、シャッターの作動も快調です。稀少品。
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Skopagon 40mm f2 (Bessamatic)
フォクトレンダーの一眼レフ、ベッサマチック用の準広角大口径レンズです。1961年の発売。6群9枚構成のレトロフォーカス・タイプ。戦後フォクトレンダーの全盛期らしい、重量感のある堂々たるつくりです。発売当初は大変高価であまり売れず、現在ではレアなレンズに。フィルター径は54mmかぶせでSepton 50mm f2と共用、または汎用の52mmねじこみです。ドイツ仕入物件です。
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Angenieux 50mm f0.95 (M改)
アンジェニュー 50mm f0.95 Type M1。6群8枚構成の映画用レンズ。1960年製。宮崎光学さんにてライカ Mマウントに改造が施されています。フルサイズですと周辺部が少々ケラれます。大変ピントの浅いレンズですが、撮影条件によっては大変ドラマチックな描写を見せてくれます。試写結果良好、試写館をご覧頂ければ幸いです。委託品。
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Leica M2 Black Paint
109万台。1964年8月4日に出荷された、オリジナルのライカ M2ブラック・ペイント後期型。稀に見る美しい個体です。吊り環と巻き上げレバーの端部に極小のペイント落ち、底蓋にごく僅かにあぶくが出ている他は、ブラックペイントも未だマットな質感を保っています。各部のパーツもオリジナルで、申し分ありません。得難いコンディションです!委託品。
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Chiyoca IIf + Hexar 50mm f3.5
日本のチヨカ・カメラ社が1954年頃に製造したチヨカ IIf、セカンドバージョン。スローシャッター付。機構的にはライカ DIIIに近いモデル。視度補正付です。底蓋にごく薄い擦れ傷が一本見られる他は、ボディ、レンズ共に使用感見られず、とても綺麗な一台です。クロームメッキの輝きも美しい。国産の中堅ライカ・コピー機で、これほど良いコンディションを保っている個体は稀だと思います。
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Kardon Military w/ Ektar 47mm f2
米Premier Instrument社製。1951年と1954年の二度に渡り、米陸軍通信隊に供給されたライカ・コピー機。本品は1951年の1stロット。グローブを装着しても操作し易いように、7時位置の距離ダイヤル、大型巻上げノブ、延長レリーズ、レバー付スローダイヤル、バネ付底蓋ヒンジを採用。マイナス55度から摂氏65度の環境で実用に耐えるという要求に応えた一台(試さないでね)。本品は「LEICA COPIES」の著作で知られる独のコレクター、HPR氏の旧蔵品。著書の392ページで紹介されている一台です。
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Witness + Super-Six 2inch f1.9 (L)
英国のPeto Scott社が製造し、イルフォード社が販売したライカコピー機。1952年製造。製造台数は350台以下と言われています。数多あるライカ・コピー機の中でも、デザインの秀逸さでは抜きん出た一台です。ロゴも最高に格好良く、Tシャツを作りたくなるカメラ。レンズ脱着は独自バヨネット・マウントながら、ライカ・スクリューマウント互換で、様々なカメラでダルメイヤーの描写が楽しめます。珍品。
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Hektor 28mm f6.3 (L) Nickel
HOOPY。25万台。1935年製、ヘクトール 2.8cm発売年の一本。稀少なニッケルです。メートル表記。大陸絞り。数多あるライカ・レンズの中でも最も小柄なレンズ。大変綺麗な一本。数少ないニッケルヘクトールの中でも、これだけ綺麗な物にはなかなかお目にかかれません。SUOOQ 28mm ファインダー、SOOHNフード、ニッケルのピストルと揃えてみたいですね。綺麗な純正前後キャップ付。
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Leica M3 Black Paint
107万台。1963年8月に出荷された、ライカ M3ブラックペイントです。フルオリジナル。トップカバー上面に露出計脱着による擦れと、底蓋の真ん中付近の端に一箇所小さななアタリが見られますが、M3ペイントとしてはかなり綺麗な一台です。各部のパーツもオリジナル。真鍮が出ている箇所もほど良く、雰囲気も抜群。各部の操作感滑らか、ファインダーの見え味も良好です。付属のボディキャップは裏面も黒のタイプ。総じてかなりコンディションの良いM3黒塗りです。委託品。
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Fujinon 50mm f1.2 (L) Chrome
フジノン 50mm f1.2、初期型・白鏡胴。1954年発売。feet表記。この前期型はプロトタイプ的な位置づけで生産本数は100本前後と言われており、非常に珍しい。後期型とはレンズ構成が異なると言われています。ズノー 50mm f1.1、ヘキサノン 60mm f1.2、マイナーなところではレオノン 50mm f1.2などと並んで、国産大口径競争の真っ只中に登場したレンズ。本体のみの重量は398g、フィルターリング付で424gです。
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Ontoflex
フランス、Cornu社製。1933年発表。6X9判二眼レフと言う非常に珍しい一台です。しかもレボルビングバック方式。縦横にフィルムバックが回転する機構を備えています。独自性を重んじるフランス人気質が生んだ一台でしょう。620フィルム使用。撮影レンズは、H.Roussel社のOrtho Kynor 90mm f3.5。90mmなので広角レンズを備えた69判でもあります。他にもベルチオやテッサー・レンズ付も発売されていました。珍品。
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Canon P Black Paint + 50mm f1.8
希少、キヤノン P ブラックペイント。各部オリジナル。付属のレンズは50mm f1.8、こちらも珍しいブラックペイント用レンズです。黒塗りの露出計、接写用オートアップやストロボユニット、カメラホルダーまで揃った見事なセットです。キヤノン 7のブラックペイントは希に見掛けますが、Pのブラックペイントはかなり珍しく、ここまで揃った程度の良い物を探すのはかなり難しいでしょう。委託品。
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Som Berthiot Flor 75mm f2.8 (L)
仏SOM Berthiot社のライカ・スクリューマウント用レンズ。4枚構成。Lマウントのベルチオ・フロールは製造期間が短く、特に75mm f2.8はほぼプロトタイプに近い製品と思われ、過去に扱った個体もデザインが少しずつ異なります。本品はアルミと真鍮のコンビで、ノンコート。同タイプのデザインには、他にアンギュロール 28mmやフロール 50mm f1.5、90mm f3.5などが存在します。最短撮影距離は1メートル。距離計連動。珍品。
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Topcon RE Super + Topcor 58mm f1.4
1963年のフォトキナで発表。世界初のTTL開放測光、レンズの絞り設定値をボディに伝える連動ピンなど、数々の現代カメラの基礎となる技術を搭載した、東京光学器械(トプコン)製一眼レフ。前期型。タグまで揃っており、日本国内正規品と思われます。マクロ撮影用のオートエクステンションチューブ、マグニファイアーをはじめ、ウエストレベルファインダーや-3D視度補正レンズなどなど、元箱付で凄まじい数の付属品です。得難いセット。コレクションにも最適です。
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Frilon 70mm f1.5 (M改)
Futura Kamerawerk製の35mm距離計カメラ、フツラ用の珍しい交換レンズ。南ドイツFreiburgのこの小さなカメラ・メーカーからは、1950年代に重量感溢れるFutura Standard、P、S、SIIIなどのモデルが製造されました。交換レンズは、Xenar 45/2.8、Evar 50/2、Elor 50/2.8の他、出自は謎に包まれていますがFrilon 50mm f1.5とこの70mm f1.5が登場しています。フリロン 50/1.5は描写の良さで定評がありますね。
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Newman & Guardia Sibyl Vitesse
6.5x9判シビル。1910年代、イギリスのカメラが世界の先端を走っていた時代のNewman&Guardia社のシビル・シリーズ。本品は1930年代に発売されたモデルです。鑑賞して良し、操作して愉し、ロールホルダーは付属しませんがROSS XPRESの描写良しと、三拍子揃った美しいカメラです。イギリス買い付け品です。工芸品的カメラで、コレクション棚に風格を与えてくれます。
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Angenieux 90mm f1.8 (L)
ライカ・スクリューマウント。Type P1。4群5枚構成。1953年製。35mm写真用アンジェニューの中では最も明るい90mmレンズです。OH済。アンジェニューの中望遠は距離計の連動精度に悩まされますが、本品は入念に距離計連動の調整をして頂きました。大変薄いピントながら、距離計連動良好です。L/Mアダプターの相性によっても連動精度が変わるため、専用品(ライツ純正90mm枠)をご用意しました。
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Nikkor 85mm f1.5 (S)
1951年登場。レンジファインダーニコンの最大口径望遠レンズ。3群7枚構成。feet表記。フード、革ケースに加えて元箱やギャランティまで付属している見事なセットです。開放でもピント位置の芯はしっかりとしていて、描写は昔から定評があります。レンズやフードも殆ど使用感見られず、ガラス含めてとても綺麗です。ヘリコイド、絞りの操作感も大変スムース。文句なしの得難いコンディション。
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Nikkor 85mm f2 (S) Black
1948年発売のニッコール P.C 85mm f2、本品は後期型の黒鏡胴。3群5枚構成、典型的なゾナー・タイプ。10枚羽根の円形絞り。外観、ガラス共に使用感の見られない見事なコンディション。開放ではやや柔らかいが、f4付近まで絞り込むと一気に鮮鋭な描写に。D.D.ダンカン氏が朝鮮戦争で使用し絶賛、日本製レンズの優秀さを世に知らしめるきっかけとなった記念碑的レンズ。黒鏡胴は稀少品です。
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Seiki Canon S + Nikkor 50mm f3.5
精機光学工業(現キヤノン)製。キヤノン最新型。1938年から終戦頃まで製造されました。キヤノン黎明期の一台です。ポップアップ型のファインダー等、ハンザ・キヤノンの面影を残しながら、スローシャッターを装備。レンズは引き続き日本光学からニッコールレンズの供給を受けています。往時のニコンとキヤノンの仲の良さが伺えます。約1600台の製造。戦時下の製品ながら作りは良く、後に日本を代表するカメラメーカーとなる息吹を感じます。珍品。委託品。
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Nikon M + Nikkor 50mm f1.5
1949年登場。シンクロ無しM。135フイルム使用、24x34mmフォーマット。ボディ軍艦部と裏蓋のシリアル番号は一致しています。MIOJ刻印。ニコン初のレンジファインダーカメラ、ニコン I型の改良版で、画面サイズが拡大し、工作精度も大幅に向上しました。約2年販売された後、ニコン S型にモデルチェンジします。様々なバリエーションがありますが、ホットシューの形状から本品は前期型と考えられます。レンズはコンタックス用ゾナーコピーの50mm f1.5。すぐに改良版のf1.4が登場したため、短命に終わりました。