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Culminon 75mm f1.5 (M42)
独ミュンヘンのシュタインハイル社製大口径中望遠レンズ、クルミノン 75mm f1.5。1956年頃の製造と思われます。M42、プラクチカマウント。光沢感の強いアルミアルマイト加工とクロームメッキが独特の雰囲気です。変形ガウス型の設計はビオター75ミリ f1.5に近いと思われます。最短撮影距離は1.5m。近接撮影用のヘリコイド付アダプターを併用すると、より楽しめます。
クルミノンはレンズ後端の突出が顕著なため、後レンズキャップは最短距離撮影付近にレンズを繰り出してから装着してください。またM42マウントながら、装着できるボディはかなり限られますのでご注意ください(詳細はお問い合わせください)。
クルミノンは製造本数がかなり少ないレンズで、多くとも数百本の製造でしょう。激レアですが、ライカLマウントも存在しました。
2022年8月のドイツ本国買い付け物件です。珍品。
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Alpa 4 + Old Delft Alfinar 38mm f3.5
アルパリフレックス モデル4。1959年製。プリズム無しのウエストレベルファインダーを装備。レアなモデル4の中でも、本品は更に稀少なハーフ判、18x24mm。主に接写専用や記録用に病院や研究所で使われていたと言われており、市場にはほとんど出回っていません。
Alfred Columberg著「ALPA-REFLEX」によれば、この個体は1959年に製造された2台のハーフ判のうちの1台で、ハーフ判としては7台目の個体です。アルパ・モデル4総生産台数352台のうち、約20台がハーフ判とされています。
付属レンズはオランダ、オールドデルフト製のアルフィナー 38mm f3.5。ノンコート。アルパ専用マウントです。珍品。
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Elax
フランスの名門メーカー、Lumiere(ルミエール)社製が1933〜38年に製造した、3x4cm(ベスト半裁)版16枚撮りのフォールディングカメラ、エラックス。本品はダイヤル式巻上のI型。レンズはベルチオ・フロール 50mm f3.5。127フィルム使用。目測式。ステンレス製のシャッター幕を採用、4秒〜1/1000までのシャッターが切れます。
アールデコデザインを基調とし、角形と円を見事に配置したデザインはさすがのフランス製。眺めているだけでもウットリ。マイナスネジの配置までが美しい。これほど軍艦部がカッコいいカメラはそうそう無いでしょう。
操作系も独特で、正面向かって左側、シャッターレリーズ横のダイヤルはセルフタイマーのセット用。また、シャッタースピードをP(T)にセットした際に、その下の1〜4の数字に合わせてセルフを切ると、1〜4秒の超スローシャッターが作動します。ライカやブラコンとも違う、これまた美しいブラック&ニッケルのカメラです。珍品。
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Soho Reflex Tropical
英国Marion社製のイギリスを代表的する箱型一眼レフ。本品はトロピカルモデル。1900年代初頭の製造です。美しく磨かれたチーク材と赤革のベローズ(蛇腹)やフード、そして真鍮金具のコントラストが大変に美しいカメラ。もはや工芸品。往年、憧れていらっしゃった方も多いでしょう。フルセット。珍品。
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Noctilux 50mm f1.2 (M) 217万台 初期ロット 元箱付
11820。ノクティルクス 50mmm f1.2。217万台。初期ロット。番号一致のシュミット証明書、元箱付。初期ロットに見られる、フィルター枠が後のロットより厚いタイプ。稀少品。
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Leica MP Titanium
世界初のライカ直営店、ライカ銀座店オープン1周年記念モデルとして2007年に日本国内のみ150台限定で発売された、ライカ MPチタン。ファインダー倍率は0.72。ライカの製品コードは10324。
チタン無垢材から削り出したトップカバーやベースプレート、マウントなど30点近くのチタン製パーツにより、通常のモデルより約90g軽量化されています。チタンは軽量で耐久性にも優れますが、加工が難しいことで知られています。本品の製造コストはかなりのものだったでしょう。
ちなみにこのモデルの前にはM型ライカ50周年記念として、M7チタンが2004年に発売されています。M7チタンはズミルックス 50/1.4とセットでしたが、MPチタンはボディのみ。本品は未使用品。文句無しのコンディションです。
お客様からのお取り寄せご依頼品。店頭にて売約済みとなりました。ありがとうございます。
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Leica M Typ 262 + Apo-Summicron-M 50mm f2 ASPH Red Anodized
ライカ M Typ262レッドと、アポズミクロン-M 50mm f2 ASPH.レッドのセット。レンズは新品同様、ボディは完全未使用品。ボディのカタログNo.は10951、レンズは11696。
赤アポズミは2016年12月に100本を限定発売、瞬く間に売り切れたレアレンズ。ボディは翌2017年12月2日のWetzlarでのライカコレクターのディナーパーティーにて発表、その場に居合わせた私はボディの鮮烈な赤さやアルミ底蓋の軽さに驚いた記憶があります。
レンズとボディが別々に発売された事で、セットを組むのに苦労した方も多かったアイテム。
ボディは100台、レンズも限定100本のレアセット。特に赤アポズミは未だに引き合いの多い人気のモデルです。
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Frilon 50mm f1.5 (M改)
独Freiburgのフツーラ・カメラが1952~57年の間製造した上位機種、フツラ S用標準レンズ、フリロン 50mm f1.5。隠れた銘玉として、密かな人気レンズ。4群6枚構成ながらダブルガウス型ではありません。コンパクト軽量ながらf1.5の明るさを持つ優れた設計には感銘を受けます。
開放ではやや甘い描写ですので、一段程度絞ったあたりが使い頃でしょう。オールドレンズらしいボケ味と周辺の歪みが見られ、美しい滲みの中に繊細さを持つ上品な描写が魅力です。
フツラは謎の多いメーカーですが、小メーカーながらシュナイダー社の設計士により設計された、このFrilon 50mm f1.5やFrilon 70mm f1.5などの素晴らしい大口径レンズを短期間の間に送り出しています。(oldlens.comさんの記事を参考にさせて頂きました)。珍品。
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Witness + Super-Six 2inch f1.9 (L)
英国のPeto Scott社が製造し、イルフォード社が販売したライカコピー機、ウィットネス。1952年頃の製造です。製造台数は350台以下のレアカメラ。ライカコピーの中でもひときわ秀逸なデザインで、Witnessのロゴも最高、Tシャツを作りたくなる格好良さ。
当初、WitnessにはDaron 50mm f2.9が標準装着される予定でしたが、それではスペックが凡庸との理由で、急遽大口径のダルメイヤー・スーパーシックス 2inch f1.9が採用されたそうです。往時も現在も高性能で評を博す、4群6枚ダブルガウス型の銘玉です。
Witnessは専用バヨネットながら、ライカ・スクリューマウントにも互換対応。各種のLマウントレンズが装着できます。また、その反対に、Super-Six 2inchレンズはマウント部のマイナスねじを一本外せば、ライカボディでお使い頂けます。
Super-Sixレンズは最短3.1ftまで距離計連動。そこからはピントレバーのボタンでストッパーを潜り抜けると、非連動ながら1.8ftまで近接が可能です。珍品。
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Leica M4 Black Paint 最初期 ノーノッチ
ライカ M4ブラックペイント最初期モデル。1181xxx。本個体は1967年7月、主にプロ向けに、1181501から始まる僅か500台のみが供給された、M4黒塗りのファーストロット。
本品は、そのファーストロットの中でも50台未満程度の製造と推測される、セルフタイマー、フレームセレクターを止めるビスがカニ目ではなく真鍮地にペイントが施された、通称ノーノッチと呼ばれるレアモデル。
珍品。
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Leitz 50mm Finder SUWOO
ライツの50mm単体ファインダー、SUWOO。1935年頃の製品です。本来はライツの1枚撮り用装置OLEYO、またはOLIGO用のファインダーです。ライカ A、B、Cやスタンダード用の5cmファインダーと基本的に同じものです。ニッケル足。
人気の35mm単体ファインダーWEISUとも似たデザイン。ライツのロゴは入りません。珍品。
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Fujinon 100mm f2 (L)
富士写真フィルム製の大口径望遠レンズ。1956年発売。ライカスクリューマウント。100mmでf2を誇る高速レンズです。同スペックでは更にレアなズノー 100mm f2レンズも知られています。距離計連動。4群6枚構成。距離表記はfeet。最短撮影距離は3.5feet、約1mですのでかなり寄れます。
純正ファインダー、前キャップ、レンズフード、革ケースが付属します。
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Zunow 50mm f1.3 (L)
ズノー 50mm f1.3、ライカスクリューマウント。製造本数は100本少々と言われる珍品レンズ。シリアル番号は7000番台。
1953年にズノー 50mm f1.1初期、通称ピンポン玉がデビュー、1955年に後玉がフラットとなったf1.1改良型の発売開始、そして1958年にこのf1.3がデビューします。
ズノー f1.3は、f1.1の性能に満たない部品を流用して作られたと言われていますが、実写の性能は素晴らしく、開放から非常に良いピントです。背景やボケはf1.1よろしく、盛大に暴れズノーらしい描写ですが、中心部の繊細な描写には目を見張ります。
全ての帝国光学、ズノー光学製品に通じますが、類い希なる美しいデザインで所有欲も満たしてくれます。前後純正キャップ付。珍品。
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Kinoptik Apochromat Foyer 100mm f2 (L改)
製造番号3xxx、1940年代の製造と思われます。シネ用のキノプティック・アポクロマート 100ミリ f2を、戦後間もない頃にライカ・スクリューマウントに改造したと思われる一本です。4群6枚構成のガウスタイプ。重量は970g。
本品はごくソフトな初期のコーティングが一部のエレメントに施されていたようですが、クリーニングでも剥がれてしまう程度のソフトコートで、現在はコーティングはほぼ残っていません。
また、このタイプの往時のライカスクリュー改造レンズは、ライカ用の距離計連動カムが付いているにもかかわらず、ほぼ100%距離計連動がダメダメです。今までマトモに連動する個体は見たことがありません。
しかしながら、今回修理業者さんの尽力により、近接1mから無限遠まで、通常の撮影で問題が無いレベルまでほぼほぼ距離計連動するよう調整して頂きました。
ライカ距離計連動で使える、夢のキノップ100mm。
全国100万人のキノプティークファン(笑)の方々、お待たせしました!
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Witness + Super-Six 2inch f1.9 (L)
英国のPeto Scott社が製造し、イルフォード社が販売したライカコピー機、ウィットネス。1952年頃の製造。製造台数は350台以下のレアカメラ。ライカコピーの中でもひときわ秀逸なデザインで、Witnessのロゴも最高、Tシャツを作りたくなる格好良さ。
当初、WitnessにはDaron 50mm f2.9が標準装着される予定でしたが、それではスペックが凡庸との理由で、急遽大口径のダルメイヤー・スーパーシックス 2inch f1.9が採用されました。往時も現在も高性能で評を博す、4群6枚ダブルガウス型の銘玉です。
Witnessは専用バヨネットながら、ライカ・スクリューマウントに互換対応。各種のライカスクリューマウントレンズが装着できます。標準装備のSuper-Sixレンズは最短3.1ftまで距離計連動。そこからはピントレバーのボタンでストッパーを潜り抜けると、非連動ながら1.8ftまで近接が可能です。珍品。
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Summilux 50mm f1.4 (M) Early 逆ローレット
ライツの製品コードは、SOOME / 11114。製造番号164万台、1958年製のズミルックス 50mm f1.4初期玉。逆ローレット。
戦後ライツ全盛期の製品で、端正なデザインと美しい仕上げで貴婦人とも呼ばれます。通常のズミルクス1stとは、ローレットの刻みが違うだけですが、より艶のある佇まいと感じるのは初期モノが故の贔屓目でしょうか。適合フィルターはE43、フードはXOOIM / 12521G。
初期玉特有の絞り開放時のやわらかな描写も、絞り込んだ時のシャープで立体感のある描写もどちらも魅力的。ライツのレンズは数あれど、白眉の一本です。
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Summicron 50mm f2 (L) Radioactive
SOOIC。沈胴式ズミクロン。本品は製造番号92006x。2ケタ番号の放射能ズミクロン。1951年製。メートル表記。
トリウム・ズミクロンの例に漏れず、ガラスは黄変していますので、モノクロームでの撮影ではコントラストがやや強まります。ノーマルガラスのズミクロンとの撮り比べにも、探究心がそそられます。稀少品。
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Prominent Outfit
心躍るフォクトレンダー・プロミネントのてんこ盛りセット!これだけ揃えるには相当大変でしょう。それが一同に!
ドイツ本国やイギリスなどでは良く見かける、革のアウトフィットケースに入った、プロミネントの旦那セット。同様のセットはベッサマチックなどでも良く見られます。
戦後のフォクトレンダーを代表するレンズシャッター機、プロミネントが2台、交換レンズ5本、ミラーボックス、接写アクセサリー、フィルター類などが揃った豪華セットです。ボディはプロミネント I型シュー付の後期モデル、レバー巻き上げとブライトフレームが採用されたIa型、レンズは銘玉Nokton、Ultron 50mmに加えて、Skoparon 35/3.5、Telomar 100/5.5、Super-Dynaron 150/4.5が付属。UVフィルター、カラーフィルター、接写アタッチメント、フードマスク、ボディキャップやレンズキャップなど付属品も多数です。
プロミネントはレンズ交換式のレンジファインダーカメラですが、レンズシャッターを採用。ライカやコンタックスとは異なる、独特な世界観を楽しめるシステムカメラ。
レンズ側にはヘリコイドはついておらず、カメラボディ側のヘリコイドを操作してピント合わせをする構造で、マウントからシャッターユニットが一体となって前後するという珍しい構造を採用しています。このため、焦点距離が異なる35mmレンズは、繰り出し量を減速させる機構を内蔵しています。フォクトレンダーが優れた技術を持っていた証しですね。
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Leica MP Titanium
世界初のライカ直営店、ライカ銀座店オープン一周年記念モデルとして2007年に150台限定で発売された、ライカ MPチタン。ライカの製品コードは10324。
チタン無垢材から削り出したトップカバーやベースプレートにより、約90g軽量化されています。本品は紙モノも全て揃っており、使用感の無いもの。文句無しのコンディション。
お客様からのお取り寄せご依頼品。店頭にて売約済みとなりました。ありがとうございます。
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Leica M2-M
当初はニューヨーク・ライツが特注した、モータードライブを装着可能なライカ M2、M2-M。1966年製。わずか276台が製造されました。ドイツ製造。珍品。
特徴としてはトップカバーの刻印がM2-Mとなっていること、底蓋を開けると接点が追加されており、スプールの巻上軸に切り掛けが入っていることが挙げられます。他にモーター付のM2にはMP-2がありますが、そちらは激レアモデル。
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Super-Angulon 21mm f4 (L)
ライツのコードはSUOON、後に11002K。シュナイダー社製造の4群9枚構成レンズ、スーパー・アンギュロン 21mm f4のライカ・スクリューマウント。
本品の製造番号は781万台。ん?と思われた方は流石です。本品はSuper-Angulon 21mmのごく一部に存在する、シュナイダーの製造番号が刻印された一本。刻印以外は通常のレアなLマウントアンギュロンと同じですが、人とはちょっと違った物を持ちたいアナタに。
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Summicron 35mm f2 (L)
SAWOO。後のコードは11008。197万台、1963年製。ドイツ製のズミクロン8枚玉、ライカ Lマウント。8枚玉はMマウント用が殆どですが、ライカ・スクリューマウントも577本のみ製造されました。最短撮影距離は1mです。
絞り開放ではほど良い甘さを伴った美しい描写、絞りを効かせていくと解像力と立体感のある描写へと変化いたします。また、品格さえ感じさせるこのルックス!姿良し、写り良し、今も昔も変わらぬその人気ぶりも納得できる銘レンズです。珍品。
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Contax IIIa + Sonnar 50mm f2
コンタックス IIIa後期型/カラーダイヤルと、ゾナーの最終ロット近くの当時物セット。ボディのシリアルはR番。米国に輸出され、そのまま長い眠りについていた未使用品と思われます。付属レンズもマッチングのカール・ツァイス銘のゾナー 50ミリ f2。
番号一致の元箱には、当時の梱包材、英文取説、米国ツァイスの保証書、元封がついたままの革ケースとストラップ、シンクロコードが付属します。レンズキャップは現行でも見慣れた太字のツァイスのロゴ。ボディやレンズはもとより、革ケースやストラップに至るまで、当時の新品の薫りを漂わせる得難いセットです。
コンタックス IIa / IIIaの元箱は数種ありますが、こちらはカメラ本体を革ケースに収納するタイプの元箱。陳腐な言い回しですが、正にミュージアムピース!
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Wollensak Velostigmat 50mm f3.5 (L)
ヴェロスチグマート 50mm f3.5。1945-1949年頃の製造。戦後間も無い頃、Wetzlarからのエルマーの供給が不足し、 N.Y.ライツが米国のレンズメーカー、ウォーレンサック社に依頼して製造したと言われています。
外観のデザインはエルマーを踏襲し、ほぼ同じ。レンズ構成はエルマーと同じテッサータイプの3群4枚ですが、絞り羽根は2群目の後ろとなっています。ウェツラーの生産体勢が復活したため、短命に終わりました。ライツ純正扱いでありながら他社で製造された、数少ないモデルです。
ニューヨーク・ライツでは多数のオリジナルアクセサリーも製造しており、本品にはE. Leitz N.Y. 刻印入りのFISONフードが付属しています。本家のFISONと異なるややチープなつくりが、世のNew York Leitzファンの琴線に触れる事でしょう。
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ISO Super Duplex 120
愛らしいデザインのイタリア製ステレオカメラ、スーパーデュプレックスのフルセット。スタイリッシュなライカ型カメラ、ISO Reporterで知られる、ISO社の製品です。1956年の発売。120フィルムを縦送りし、23x24mmの画面サイズで左右で2枚一組、24組のステレオ写真撮影が可能。国産のステレオロッカと同じ方式です。
本品はかなりレアな専用フード、グリップ、フィルムカッター、マウント、ビューアー付。前々オーナーのイタリアのステレオ写真も数枚付属。大阪はくいだおれ太郎にも似た、ポップなカラーリングの元箱までもが揃った、大変珍しいセットです。2019年のイタリア現地買い付けにて、知古のコレクターさんより譲り受けました。
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Biogon 35mm f2.8 (L)
カール・ツァイス・イエナ製。ビオゴン 35ミリ f2.8です。オリジナル・ライカスクリューマウント。ツァイス本(電話帳)によると、本品は1945年11月26日にライカ Lマウントとして出荷されたロットです。珍しいツァイス純正のライカ・ビオゴン。ロシア製改ではありません、本物です。コーティング色もツァイスのもの。Tコーティング。距離計連動。アルミ鏡胴は実測97gと大変軽量です。後玉が突出していますのでお取り扱いにはくれぐれもご注意ください。稀少品。
店頭にて売約済みとなりました。ありがとうございます。
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Summarit 50mm f1.5 (L)
SOOIA。製造番号は82万台、1950年製のズマリット前期型。本品は鏡胴にTaylor. Taylor&Hobsonの刻印が入った珍しいタイプ。feet表記。
ズマリットは戦前の大口径Lマウント、クセノン 50mmの進化形。フィルター径はE41ですが、ズマリット前期用のバヨネット式も装着可能です。
絞り開放付近ではフレアを伴うやわらかな描写ですが、f4程度まで絞ると劇的に高画質化、コントラストも驚くほど高まります。絞った時のこってりと濃厚な描写も魅力的。デジタルでも十分にお楽しみ頂けるポテンシャルを持つレンズ。
本品は珍しいテーラーホブソン刻印入りですが、普通のズマリットとしてもとてもコンディションの良い一本です。前後純正キャップ付。
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Reid III + Taylor-Hobson 2inch f2
英Reid&Sigrist社製リードIII型。ライカ IIIbをお手本として製造されたライカコピー機。本品はシンクロが付いたリード IIIa、もしくはType IIと呼ばれるモデルです。1953〜1964年の間に約1200台が製造されました。ボールベアリング内蔵のシャッター機構、スローダイヤルのネジが無いことなど微妙な差異はありますが、実に良く出来たライカコピー機です。
付属レンズはテイラーホブソン製のアナスティグマット 2inch f2。ライカでも距離計連動でお楽しみ頂けます。絞り開放での柔らかい描写は、ほっこりする優しい写り。現代人には心のサプリメントともなるでしょう。綺麗な純正キャップ、化粧箱が付属します。
ボディ、外観も大変状態が良く、コレクションにも好適なセットです!
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Hektor 50mm f2.5 (L) Chrome
製造番号は16万台、1933年製のヘクトール 5cm、クローム鏡胴。ライツのコードはHEKTORCHROM。Feet表記。レンズ構成は3群6枚。ノンコート。f2.5の明るさを持ちつつも小型軽量な、ライカ最初の沈胴式大口径レンズです。ヘリコイド番号は0番。
絞り開放付近では、オールドレンズ感タップリのやわらかで濃厚な描写を味わえます。ヘクトールは研磨された個体やピントがおかしな個体が多くみられ、仕入の際にはかなり気を遣うレンズの1つですが、本品は丁寧な整備と相まって、描写、距離計連動、操作感のいずれも良好な個体です。オリジナルコンディションを保ち、ヘクトール本来の描写をお楽しみ頂ける貴重な一本。純正の前後キャップが付属します。稀少品。
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Leica IIIg + Summicron 50mm f2
ボディは95万台、1959年。レンズは159万台、1958年製。マニュアルは1960年。
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Super Nettel II
537/24。スーパー・ネッテル II型。前モデルのスーパーネッテル I型(536/24)は黒塗りとニッケルメッキの組み合わせで、いかにもクラシックカメラ然とした佇まいでしたが、このII型はスタイルはそのままにクロームメッキの輝きも眩しく、一気にモダンとなった印象です。アールデコの影響を感じるボディデザインも秀逸です。スーパーネッテル II型は1936〜38年の製造、生産台数も2000台以下と言われています。なお、II型はテッサー f2.8を標準装備としました。
戦前ツァイス好きなら、多くの部品を共用している同時代の兄弟機、Contax II、Nettaxと並べて悦に浸ってみたい一台でしょう。コンタックス譲りの金属製鎧戸式縦走りフォーカルプレーンシャッターの独特なシャッター音もお楽しみください。
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Elmar 90mm f4 (L) Black / Nickel
ELANG。16万台。1933年製。ファット(Fat)・エルマーからシン(Thin)・エルマーに移行した時期のごく初期にだけ見られる、ブラック/ニッケルのエルマー 90mm。距離表記はfeetです。ブラック/ニッケルのライカ DIIやDIIIなどと合わせると最高にカッコイイですね。存在もあまり知られていませんが、お探しの方も多いレンズでしょう。コンディションの見合った綺麗な純正の前後キャップが付属します。稀に見るコンディションの良さが光る一本です。珍品。
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Leitz 35mm Finder WEISU Black Paint
ライツの35mm用ミニファインダー、WEISU。本品はブラックペイントでニッケル足。E. Leitz Wetzlar刻印は白のペイント。
WEISUファインダーは1933年から1943年の間に製造されました。ミニマルでコンパクトなデザインは、バルナックのみならずブラックペイントのM型ライカにも良く似合います。ニッケルエルマー 35mm f3.5などと合わせたい黒ライカ好き垂涎のアクセサリー。
もう少し沢山製造して欲しかったライカのアクセサリーの筆頭格。今や珍品です。
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Orion Contax - Leica Adapter
珍品オリオン・リング。本品はコンタックスマウントのレンズをライカスクリューマウントに変換するアダプター。カプラーとも呼ばれます。後にミランダカメラとなるオリオン精機を設立した萩原彰氏が、大学で1年後輩だった大塚晋太郎氏との共同作業により開発した、記念すべき製品第1号。当時大変に評判となったようですが、現存数は極めて少なく、幻とも言われていました。このカプラーの成功の後、ライカ用小型ミラーボックス「Mirax(ミラックス)」、4群4枚構成のSupreme(スープリーム) 100mm f2.8などを発売した後、試作品のPhenix(フェニックス)を経て日本初のペンタプリズム式35mm一眼レフ、ミランダ Tを発売、ミランダの歴史がスタートします。参考:クラシックカメラ専科 No.64 「ミランダの系譜」
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Orion Nikon S - Leica Adapter
珍品オリオン・リング。本品はレンジファインダー・ニコンマウント(ニコン S)のレンズを、ライカスクリューマウントに変換するアダプター。カプラーとも呼ばれます。後にミランダカメラとなるオリオン精機を設立した萩原彰氏が、大学で1年後輩だった大塚晋太郎氏との共同作業により開発した、記念すべき製品第1号。当時大変に評判となったようですが、現存数は極めて少なく、幻とも言われていました。このカプラーの成功の後、ライカ用小型ミラーボックス「Mirax(ミラックス)」、4群4枚構成のSupreme(スープリーム) 100mm f2.8などを発売した後、試作品のPhenix(フェニックス)を経て日本初のペンタプリズム式35mm一眼レフ、ミランダ Tを発売、ミランダの歴史がスタートします。参考:クラシックカメラ専科 No.64 「ミランダの系譜」
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Leica KE-7A Military + Elcan 50mm f2
米国軍用ライカ KE-7A。1972年製。KE-7Aには民生用のシビリアンもありますが、本品は実際に米軍に納入されたミリタリーモデル。カナダライツ製(Midland)。ベースはライカ M4ブラッククローム。付属のエルカン 50mm f2は、6枚玉ズミクロンのような外観ながら、4群4枚構成の独自設計です。絞り開放では、フワリとしたかすかなフレアを伴う穏やかな描写を味わえます。エルカン専用フード、フードキャップ、ケース、そして通常のKE-7Aセットに付属する56ページのマニュアルでは無く、実際に米軍に配布された99ページのマニュアルが付属します。珍品。
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Hasselblad 500C + Planar 80mm f2.8 + C12
スウェーデン製ハッセルブラッド 500Cの新品同様品。ボディ、マガジン共に1965年製で、レンズ含めて新品当時からの一式で、スウェーデン国内で販売された個体です。1957年に登場し、1970年まで続いたロングセラーモデル。優れた描写のツァイス製レンズが40mmから500mmまで9本が用意され、シンクロ接点は全速同調。プロフェッショナル用中判カメラとしての不動の地位を築いた銘機です。巻き上げてシャッターを切る一連の動作と作動音には心が躍ります。ボディ、レンズ、マガジンのシリアル番号が一致するスウェーデン語の保証書と取扱説明書、純正ストラップとストラップ用の取扱説明書が付属と非の打ちどころが無いセット。引き蓋も使用感の無い新同品。よくぞこのコンディションで残っててくれました!
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Exakta Real + Travenar 50mm f2.8
1966年、Ihagee West社製。戦前エキザクタの名機の数々を設計したIhagee Dresdenの技術者が、理想を追い西側へ亡命して作ったカメラ。西ベルリン(西独)工場製。
右手/左手用に二つレリーズが付いています。メジャーなドレスデン製エクザクタの左手巻き上げとは異なり、本機は右手巻き上げレバーの一般的なタイプとなりました。クイックリターンミラー。ファインダーは後ろに引き抜く方式で交換可能。
東独製のエギザクタと比較すれば、このレアルは大きな進化でしたが、当時日進月歩だった日本製一眼レフの前では特にアドバンテージも無く、わずか1年程度しか製造されませんでした。この後は日本製OEMのカメラのみの販売となり、西ベルリン製のエキザクタはこの機種のみ。ちなみにブラックペイントモデルも少数存在します(当店の珍品ギャラリーにも掲載)。
レンズは以前のエキザクタより大径化され、自動絞りに対応。本品は旧エクサクタの38mmバヨネットレンズを、エクサクタ・レアルの46mm径マウントに変換する激レアなアダプターが付属します。本品はシリアルNo.1168、1000台と少しが作られたと言われる、エクサクタレアルの中でも終わりのロットです。珍品。
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Rentgen Xebec 50mm f1.5 (M改)
1942年頃に製造されたと思われる国産レントゲン撮影用レンズ、XebecのMマウント改造品です。K.O.L.社のジーベック 50mm f2は、国産ライカ・コピー機の金字塔、ニッポンカメラにも装着されていた事でも知られています。故森亮資氏の研究によると、日本初のレンズ専業メーカー上代光学研究所が開発し、産業統制のもと製造会社が生産した模様です。本来はカメラ用に開発された技術を転用して生まれたレントゲン・ジーベックが、更に改造を経てカメラ用に戻るというのは何とも不思議なお話ですね。珍品。委託品。
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Hugo Meyer Kino-Plasmat 75mm f1.5 (L)
フーゴ・マイヤー社のキノ・プラズマート 75mm f1.5、純正ライカスクリュー。1932/33年の製造。50mm f1.5やマクロ・プラズマート 35 / 50mm f2.7と共にレンズマニア垂涎の一本。AnastigmatやPlanar、Tessarの等数々の銘玉を発明したルドルフ博士の設計です。様々なバリエーションがあり、珍しいところではコンタックスマウントも存在します。本品は黒/クローム。以前は年に数本出て来ましたが、近年大変少なくなりました。お客様からのお取り寄せご依頼にて販売しました。珍品。
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Summicron 50mm f2 (M) Black Paint
214万台。1965年製。ズミクロン 50mm f2、固定鏡胴・後期型のブラックペイント。黒塗りに赤文字が精悍です。赤文字(レッドスケール)でもラストの方のロット。黒塗り部にはフツフツとしたあぶく、手の触れる箇所の真鍮も自然に出ています。経年の味わいも深く、実に良い雰囲気。黒塗りのライカ M3、MP、M2、M4に是非合わせて頂きたい一本です。純正前後キャップ付。レンズと雰囲気の合ったブラックペイントの前キャップ、初期の黒く薄いタイプの後キャップ付。
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Noctilux 50mm f1.2 (M)
11820。225万番台、1968年製の初代ノクティルクス f1.2前期型。1966年に発売されたライツ初の非球面ガラス採用レンズ。4群6枚構成。夜の光を意味するノクチルックスは、微弱な光をとらえて作画できるよう高いコントラスト再現性をもち、独特の周辺落ちとボケ味から独自の世界を描きます。本品は少々の使用感は見られますが、ガラスの状態は良く、ピントも大変良好な個体です。個性的なライツのレンズ群の中でも圧倒的な異彩を放つ、唯一無二のレンズ。付属のフード、前後キャップ、シリーズ 8フィルターも全て純正品です。
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Leica A / DIII + Elmar 50mm f3.5 Early
ライカ A型発売初年度1925年製のボディを、1930年代の半ばにライツにてDIII型へ純正改造した一台。ボディのシリアル番号は99x、何と3桁!番号的にはElmaxのロットですが、昔から旧エルマー付A型の最初期の一部はエルマックスがあるとも言われており、またElmaxからElmarへとレンズ名が変わり始めるのは1000番付近からで、両レンズが混在すると言われています。本品は正にその端境。OHの際にもElmaxのつくりと似ているところは多いとの事でした。詳細は謎ですが興味深い一台です。純正前キャップ付。
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Zunow 35mm f2.8 (Zunowflex)
カメラ史に残る一眼レフの金字塔、ズノーフレックス専用の広角レンズ。標準のズノー 50mm f1.8の他に、58mm f1.2、100mm f2、そしてこの35mm f2.8が用意されていましたが、実際の製造本数は3種類合わせても100本に満たないとも言われています。特に35mmは幻でしょう。超珍品。過去に当店で販売、海外のコレクターさんが所有していましたが、この度お客様のリクエストにより買い戻しをさせて頂きました。晴れて母国に帰ってきた珍品ズノーレンズです。お帰りなさい!
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Summilux 50mm f1.4 (M) Black Paint
170万台。1959年製のズミルックス 50mm f1.4初期玉ブラックペイント。レッドスケール。逆ローレットやブラスの最初期では無いですが、初期モノの雰囲気を湛えた実に精悍な印象です。もちろんフルオリジナル。見た目も描写も申し分の無い一本です。ブラックペイントのM型ライカに併せてみたいお客様からのお取り寄せご依頼にて販売いたしました。
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Witness + Super-Six 2inch f1.9 (L)
秀逸なデザイン、ライカコピー機ウィットネス。製造は英国のPeto Scott社、販売はイルフォード社。台数は350台以下。銘玉ダルメイヤー・スーパーシックスは4群6枚構成のダブルガウス。開放付近での繊細な線も美しく、気品溢れる描写。専用バヨネットながらライカLマウント互換。最短3.1ftまで距離計連動。非連動ながら1.8ftまで近接が可能です。タイプライターで作成された当時の書類や、残金の支払いが完了し本人所有となったことを示す書類も付属。今も昔もイイものは頑張らないと手に入らないのですね(笑) 珍品。
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Hugo Meyer Primoplan 75mm f1.9 (L)
Meyer Gorlitz製。1938年製。4群5枚構成、エルノスター型の発展型。m表示。純正ライカマウントですが、距離計には非連動のタイプ(Ohne Kupplung刻印あり)。戦前プリモプランはズシリとした真鍮鏡胴が特徴的です。開放ではやや暴れますが、少し絞るとしっとりと優美な描写へと変化します。ボケも柔らかく穏やか。エキザクタ用の80mm f1.9は比較的良く見かけますが、75mmは珍しい。同レンズで距離計連動タイプも存在しますが、今や高嶺の花に。非連動の本品はライブビューでお楽しみください。
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Leica M2 Black Paint
ライカ M2ブラックペイント、初期ボタン巻戻し。9486xx。初期の初期です。各部のパーツはオリジナル、全て合っています。ブラックペイント部にもタッチアップなどは見られず、実に良い雰囲気。同じくペイントの初期リジッドズミクロン 50mmや8枚玉ブラックペイント、ライカビット MP黒あたりと組み合わせてみたい一台です。お客様からのお取り寄せご依頼にて販売いたしました。
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Dallmeyer Dallac 85mm f2 (L)
英ダルメイヤー、ダルコートが美しいダラック 8.5cm。4群6枚、ダブルガウス型。1940年代後半製造。Cooke&Perkins製のアルミ鏡胴も良い作りで、英国製品らしく端正なデザイン。当時、「ダルコート」「軽量金属鏡胴」「高解像力」がウリで、ライカLマウント用として単体販売されていました。実測398g。本品は鏡胴、ガラスともに極上のコンディション。これまで20本弱のDallacを取り扱ってきましたが、本品は文句無しにベストの一本。こんなのもう出て来ないだろうなぁと思うと、売り惜しみしたくなります...
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Daron 50mm f2.9 (L)
Witness用ダロン。量産性とF値の暗さから、すぐにSuper-Six 2inch f1.9へと替わり、初期ロット約250台に対し僅か160本程度が供給されました。Illford社の支援の元、Taylor-Hobson社の製造設備が供給されたNSE社による設計と製造。設計者はユダヤ人Robert Sternbergで戦前のライツでカメラ設計に携わっていましたが、大戦前に渡英しエンサイン社で仕事を得ました。ライツIII世が就職に困らないようにと記した紹介文に救われた様です。人間模様にも胸が熱くなる一本。