RARE ITEMS GALLERY
Here are the rare & collectible items sold at our shop.
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Leicavit MP Black Paint
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Leitz Lens Hood IROOA Bundeseigentum
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Angenieux 75mm f3.5 (L) Type Z3
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Nikon I
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Summilux 50mm f1.4 (M) Early
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Pentax MX Japan Camera Show
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Nikkor 28mm f3.5 Lens Hood Chrome
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Noctilux 50mm f1.2 (M)
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Rectaflex 1300 + Angenieux 50mm f1.8
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Som Berthiot Flor 75mm f2.8 (L)
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Leica B Compur Rim Set
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Nikkor 21mm f4 (S)
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Leitz Lens Hood FISON Black
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Leica M Monochrom Leitz Park
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Gokoku No.1
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Gamma III Aeronautica
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Leica A
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Leica M3 Early
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Angenieux 50mm f1.5 Type S21 (M改)
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Leica M2 Black Paint
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Angenieux 28mm f3.5 (L)
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Summilux 35mm f1.4 (M) Steel Rim
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Leica IIIf Early
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Contax IIa + Sonnar 50mm f1.5
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Leica B Compur Dial Set
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Nikkor 50mm f1.1 (L)
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Nikon F Early + Nikkor 50mm f2
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Leica M3 Black Paint
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Leica M3 Black Paint Early
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Canon SII + Serenar 50mm f3.5
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Dallmeyer Dallac 85mm f2 (L)
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Zunow 50mm f1.1 (L) Early
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Zunow 50mm f1.1 (L) Black
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Ofunar 50mm f1.9 (Miranda)
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Zunow 50mm f1.1 (L) Early
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Leica M4 Black Paint
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Angenieux 50mm f0.95 (M改)
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Leica M3 Black Paint Early
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Summilux 35mm f1.4 (M) Black Paint
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Summicron 50mm f2 (M) Black Paint
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Kinoptik Apochromat Foyer 100mm f2 (L改)
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Daron 50mm f2.9 (L)
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Officine Galileo Ogmar 90mm f4 (L)
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Nikkor 35mm f1.8 (L) Lens Hood
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Leica MP6 Black Paint 0.72
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RE Auto-Topcor 25mm f3.5 (Exakta) Black
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Summaron-M 28mm f5.6 (M) Black Limited Edition
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Topogon 25mm f4 (Contax)
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Leica M3 + Summicron 50mm f2
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Canon 7 Black Paint + Canon 50mm f0.95
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Leicavit MP Black Paint
ライカビット MP ブラックペイント。ライツのコードはSYOOM-M、SMYOM。または14018。
ライカ M2、M1、MD、そしてライカ MPに装着可能なフィルム巻上げ装置、ライカビット。本品はレアなオリジナル・ブラックペイント。
背面の刻印が3列表記の前期モデル。ライカ M2ブラックペイントなどに装着した姿には毎度ウットリ。 -
Leitz Lens Hood IROOA Bundeseigentum
西ドイツ国防軍用ライカ M3等用のIROOAフード。Bundeseigentum 12-130-0927刻印。軍用のズマロン 35mm f2.8眼鏡付などに付属していたものと思われます。
レンズ名の刻印は6段のタイプ。IROOA銘としては最終バージョン。E39径の35〜50mmレンズに対応します。 -
Angenieux 75mm f3.5 (L) Type Z3
珍品、仏P. アンジェニュー 75mm f3.5、Type Z3。純正ライカ・スクリューマウント。製造番号は45.xxx。1944年製。
3群3枚構成のトリプレット。ノンコート。メートル表記。アルミ製の鏡胴はわずか128gと大変軽量です。
本品はかなり早い時期のZ3で、飴色に褪色したアルマイト仕上げ鏡胴が良い雰囲気。同時代の同じ茶系統色の35mm f3.5 TYPE X1、50mm f1.8 S1、90mm f2.5 Y1を並べて、悦に浸ってみたいですね。
75ミリという絶妙な焦点距離と、望遠レンズであることを忘れてしまうほどの軽さとコンパクトさが光ります。アンジェニューらしい造形もまた個性的。描写はしっとり穏やか。
タイプ Z3はそれなりの製造本数はあるのですが、グリスが抜けた状態で使われ、アルミ鏡胴が偏摩耗しヘリコイドはガタガタ、修正不能なほどに偏心している個体がしばしば見られます。故に当店でも仕入れの際に非常に慎重になるアブないレンズです(笑)。本品は丁寧な整備により、珍しく距離計連動バッチリ。 -
Nikon I
日本光学カメラ史の起点となる記念すべき一台、ニコン I型。ニコンS、ひいてはニコンFへと繋がるその始祖。
ニコン I型の生産台数は、テスト機を除いた完成品が700台少々、実際の販売台数は500台足らずと言われています(諸説あり)。
また、60922が第1号機、609759が最終機と言われており、1948年3月から1949年8月かけて製造されました。本品の製造番号は609549。
ニコンI型は戦後、日本光学から民需品として販売された初の量産カメラ。そして「ニコン」と名付けられた最初のカメラです。縦横比は24×32mmのニコン判という独自の規格を採用。このニコン判はラボからの要望で改める必要が生じ、ニコンM型とS型では24x34mm、S2型以降になってからはライカ判 24x36mmへと変遷していきます。
シャッターは布幕フォーカルプレーンシャッター、ファインダー倍率は0.6倍。距離表記はフィート。
本品は4本のフィルムガイドレール(初期は2本)、固定式スプール、接眼部の3重の飾り輪、シャッター機構を覆う底板など、ニコン I型中期〜後期の特徴を備えます。エプロン部の固定は6本のスクリュー。底蓋には小さく「MADE IN OCCUPIED JAPAN」の刻印。本体と背蓋のシリアル番号は一致しています。
レンズは初期のニッコール-H.C 5cm f2 沈胴式。製造番号は811257。上3桁の捨て番が811のシリーズで、絞り環の外周には4箇所のローレット。3群6枚。過去に当店で取り扱った、この次期のニコン I型と数々の特徴は一致、レンズのシリアル番号帯も合致しています。
フルオリジナルのレアな一台。珍品。 -
Summilux 50mm f1.4 (M) Early
初代 ズミルックス 50mm f1.4 初期玉、逆ローレット。製造番号は166万台、1959年製。ライツの製品コードは、SOOME、後に11114。
1950年代後半はライカ MP、M2初期、M3ブラックペイント1stロットなど、魅惑的なモデルが多く製造された年代。端正なデザインと美しい仕上げのボディやレンズに事欠かない、戦後ライツの黄金期とも呼べるイイ時代。このズミルックス初期玉も端正で品格を感じさせるデザイン。貴婦人とも呼ばれます。
初期玉特有の絞り開放時のやわらかな描写も、絞り込んだ時のシャープで立体感のある描写もどちらも魅力的。ライツのレンズは数あれど、白眉の一本でしょう。
通常のズミルクス1stとはローレットの刻みが違うだけですが、より艶のある佇まいと感じるのは初期モノ好きが故の贔屓目でしょうか。適合フィルターはE43、フードはXOOIM / 12521G。
純正前後キャップが付属します。 -
Pentax MX Japan Camera Show
旭光学製のペンタックス MX、日本カメラショー開催20周年記念モデル。わずか20台の限定です。1979年(昭和54年)3月の発売。
ペンタックスMXは、軽量小型ボディにTTL露出計内蔵、外付けのモータードライブや、ワインダーでの自動巻き上げにも対応した高級モデル。付属の標準レンズはSMC Pentax-M 50mm f1.4。ペンタックスKマウント。
レンズ前キャップ、元箱、ストラップ、肩パッド、保証書、新品付属の電池(使用不可)、日本語取扱説明書、レンズとアクセサリーのカタログ、価格表、ペンタックスファミリー払込通知票が付属します。
当時は高島屋のカメラ売り場で販売されていたようで、そのアフターサービス案内の紙が付属します。そこには、ボディのレザーの補修は通常のブラックレザーになってしまう云々と記載があります。
保証書も発売時の昭和54年(1979年)3月に発行。高島屋大阪支店で購入された一台です。 -
Nikkor 28mm f3.5 Lens Hood Chrome
珍品、ニコンSマウントのニッコール 28mm f3.5用フード。本品はクローム仕上げの前期型。1952年登場の白鏡胴レンズに合わせて供給されたものと思われます。
ねじ込み式。二分割構造となっており、シリーズ7フィルターを挟み込むことができます。前部は梨地クローム、後部は光沢仕上げのクローム。
ニッコール広角系レンズフードの一般法則(?)に漏れず、見つけることが難しいフードです。レンズに標準装備されず、オプション品として用意されていました。
ニッコール広角系レンズはフード要らずのすり鉢形状な上に、カメラケースにもレンズケースにも収まらないなど使い勝手はイマイチ、フードを求める方は少なく、ごく少数しか出回らなかったと想像されます。
加えて、この前期型フードにはJAPANの刻印のみで、日本光学製かどうかが全く分かりません。よほどの手練れでないと、このフードがニッコール用とは気が付かず、ノーブランド品として処分されてしまったものも少なく無いでしょう(涙)。
布の折り目を模した爽やかなブルーの元箱が付属します。 -
Noctilux 50mm f1.2 (M)
ノクティルクス 50mm f1.2、オリジナル。ライツの製品コードは11820。製造番号は225万番台、1968年製造です。4群6枚構成。
非球面設計のレンズで、商業的シリーズ生産されたのはこのノクチルクスが世界初。夜の光を意味するノクチルックスは、微弱な光をとらえて作画できるよう高いコントラスト再現性をもち、独特の周辺落ちとボケ味から独自の世界を描きます。
距離リングに少々使用感は見られますが、ブラッククロームもまだまだ美しい綺麗めな鏡胴です。
2019年の当店ヨーロッパ買い付け物件のうちの1本です。 -
Rectaflex 1300 + Angenieux 50mm f1.8
1953年発売のレクタフレックス 1300。コンタックス Sと共にペンタプリズムを装備した最初の一眼レフ(SLR)。イタリア製らしい洒脱なボディやロゴデザインも魅力、使い勝手もなかなか良好です。
このモデル1300は、数あるレクタの中でも一番生産台数の多いモデル。
レクタフレックスにはアルパ等と同じく実に多様なレンズが用意され、ドイツからはSchneider、Zeiss、Kilfit、SchachtやVoigtlander、Rodenstock。フランスからはAngenieux、SOM Berthiot、Boyer。オランダからはOld Delft、母国イタリアからはGalileo、Filotecnica、Akton等々。
いつの日かコンプリートしてみたいと思わせる銘玉の数々ですが、中には非常にレアで幻と呼ばれるレンズもあります。
本品はその中でも比較的入手が容易く、かつ描写にも優れたアンジェニュー 50mm f1.8 タイプ S1レンズ付。
2022年夏のヨーロッパ買い付けでイタリアにて入手した一台。長らくイタリアのコレクターさんが大切にされていた個体です。 -
Som Berthiot Flor 75mm f2.8 (L)
フロール 75mm f2.8。仏SOM Berthiot社のライカ・スクリューマウント用レンズ。4群6枚構成のダブルガウス型。
Lマウントのベルチオ・レンズはその製造期間の短さに関わらず、真鍮削り出しそのままのプロトタイプから、堂々とした梨地クロームメッキの鏡胴までバラエティに富んでいますが、本品はアルミと真鍮のコンビのタイプ。
同タイプのデザインには、他にアンギュロール 28mmやフロール 50mm f1.5、90mm f3.5などが存在します。最短撮影距離は1メートル。距離計連動。ベルチオ独特の淡いブルーのコーティングが施されています。珍品。 -
Leica B Compur Rim Set
珍品、ライカB型。後期モデルの新コンパー付き。通称リムセット。
本品はシリアル番号34000番台の1930年製。距離指標はメートルです。
ライカ B型は、1941年までに新・旧コンパー合わせて1700台程度(うち新コンパー付は約1000台!)が生産されましたが、DII登場の1932年以降はほとんど売れなかったようです。実際に操作をしてみるとその使い難さがよく分かります。
新コンパーシャッターは、1秒〜1/300、B、Tを装備。真ん中に鎮座するクルリと可愛いレンズの周囲には、ちゃんとエルマー銘が刻印されています。ちなみに金属にブラックペイント仕上げの専用レンズキャップが存在しますが激レアです。無刻印だったこともあり、ほとんど失われてしまったのでしょう。
フィルムロック解除ボタンはエクボレリーズ(最初期のB型はマッシュルームレリーズ)。巻上げと巻戻しノブは、ローレットの刻みの目は荒目で同時期のライカA型と同じ仕上げです。
底蓋の開閉ロックは、ライカA型初期やB型旧コンパーに見られるカンヌキタイプ。製造年代を考慮すると、DIIやDIIIと同じ通常のオールニッケルメッキのロックのはずですが、どこかで入れ替わってしまったのでしょうか。カンヌキ底蓋はカメラ全体のコンディションと見合っていますので、かなり早い段階からこの底蓋が装着されていたと推測されます。 -
Nikkor 21mm f4 (S)
日本光学製の超広角レンズ、ニッコール-O 21mm f4。ニコン Sシリーズ用。1959年の登場です。4群8枚構成。シリアル番号は621xxx。頭の3ケタは捨て番です。
このニッコール 21mm、ニコン F用は個体数も多く流通していますが、このニコンS用は製造本数が非常に少なく、わずか298本のみの製造と言われています。距離表記はmeter。
専用ファインダーは元箱付き。5群5枚構成。シリアル番号は600xxx。プラスチック製で軽量です。専用の深底リヤキャップも付属しており、ファインダーを固定するためのマウントが付いています。珍品。 -
Leitz Lens Hood FISON Black
エルマー 50mm用レンズフード、FISONの黒バージョン。A36サイズ。
本品は珍しいオールアルミにブラックペイント。レンズに装着する部分の板バネもアルミ製です。重量は約9gと非常に軽量です。留めネジはクローム。
Elmar 5cm等の刻印は彫りに白ペイント。珍品。 -
Leica M Monochrom Leitz Park
初代ライカMモノクローム・ライツパーク。2014年発売、100台限定。製品コードは10778。ウェツラーのライツパーク新社屋オープンに合わせて登場した限定モデル。
初代ライカMMはモノクロ専用CCDセンサーを採用。写真界に衝撃を与えた一台です。デジタル時代の銘機と言えるでしょう。今なおCMOSセンサーよりCCDを好む方も少なくありません。当店でも実写テスト機やスタッフの愛機として活躍していました。
CCDのMモノクロームの描写は、やはり唯一無二の世界。圧倒的な階調の豊かさ、滑らかさ、柔らかさを活かした撮影には心が躍ります。
CCDは剥離トラブル対策品に交換済み。安心してお使いいただけます。
販売準備中に店頭にて売約済みとなりました。 -
Gokoku No.1
ゴコク I型。理研光学工業(現リコー)製。ベストフィルムを使用する3x4cm判カメラ。フォーカルプレーン・シャッターを採用し、外観デザインもライカを意識したつくりです。昭和14年(1939年)頃の製造で、ネーミングは「護国」に由来。軍国主義一色の当時の空気を反映しています。
シリアル番号は1064。レンズ固定式のゴコク I型の生産は1,500台程度と言われており、シリアル番号は1000番台からスタートしているようですので、本品は64番目に当たる初期の個体と思われます。
付属のレンズはエルマーに似たデザインのゴコク・アナスチグマット 50mm f3.5。3群3枚のトリプレット構成。
但し、先端径は37mmなのでエルマーよりちょっと大きめです。距離指標はメートル表記。ダブルヘリコイドによる直進式の凝った造り。最短撮影距離は50cmですが、目測式カメラですので、実際に撮影するにはメジャーが必須でしょう。
残念ながらRKK刻印の純正キャップは付属しません。日本カメラ史に残る一台。珍品。 -
Gamma III Aeronautica
ガンマ III、イタリア空軍バージョン。トップカバーにR.Aeronauticaの刻印有。III型は1950〜51年の製造。
ガンマはスタイル最高、大変ユニークな機構を持つ、イタリア製のライカ・コピー機ですが、部品精度に問題があり、まともに動く個体は殆ど見られないのが残念です。
本品はライカ・スクリューマウントとなった、ガンマ最終モデルのIII型。ちなみにガンマ I型は独自のバヨネットマウント、II型はスロー無しのライカ・スクリューマウント。このIII型は、ライカLマウントはそのままにスローシャッターが付きました。ガンマの製造台数は、I型〜III型合計で2000台少々と言われており、そのうちIII型は800〜1000台程度の製造です。
ガンマ用の交換レンズには、Koristka Victor 55mm、Officine GalileoやSom Berthiot、Angenieuxの50mmや90mmレンズ等が用意されていました。
ダブルマガジン式(パトローネ使用可能)で、巻戻しノブがありません。底蓋はローライ 35やコンタックス I型、フォクトレンダーのヴィテッサなどと同じく、背面部がそのまま外れるタイプです。また、巻戻しが出来ないので、撮影終了後はフィルムカッターでフィルムをカットします。
シャッター幕は金属製でラウンド形状。距離計コロはマウント下部にありますが、ライカLマウント互換で、様々なレンズが楽しめます。
形はライカと似ますが、古今東西数多あるライカコピーの何れとも似ていない、イタリアらしさが溢れるカメラです。珍品。 -
Leica A
製造番号18xxx。1929年製造の近接旧エルマー付ライカ A型。
1913年にオスカー・バルバックが製作した3台のUrライカ、その後の31台のライカ 0(ヌル)型などの試作品を経て、1925年についに市場へと登場。世界中から賞賛を浴びた、記念すべきライカの初号機。ライツの製品コードは堂々たるLEICA。
本品は著名ライカコレクター、ポール・ヘンリー・ハスブロック氏(Paul-Henry Van Hasbroek)の著書、「Leica in Colour (邦題:ライカ図鑑)」に掲載されているライカ A型セットそのもの。日、英語版共に22ページに掲載されています。
A型ボディ、距離計共に距離表記はfeet。通常のシャッターレリーズ。近接エルマーの最短撮影距離は1.5feet。
ライカ A型旧エルマー付としては後の方のモデルですが、付属品も揃ってコンディションも良好、コレクションの華ともなる一台でしょう。 -
Leica M3 Early
ライカ M3初期モデル。製造番号は7001xx。M3発売初年度の1954年製。
本品は段付きではありませんが(段付きと段無しはM3の1桁シリアルから混在します)、各部に初期型の特徴を残すオリジナル・コンディション。
マウント12時位置のネジ無し、ASA200のバックドアやピンクがかったインジゲーター、初期の特徴を持ったバックドア裏、段付きやプロトとも共通するシャシーのデザイン、アクセサリーシューのクローム半月ストッパー(ステンレスも混在)、巻戻し軸中心部がワンドット(マイナスも混在)、三脚穴の形状などなど、見どころ、チェックポイントもタップリな一台。
ライカ A型再初期と共に、M3初期は探究すればするほど、知れば知るほど面白い、実に奥深いライカです。 -
Angenieux 50mm f1.5 Type S21 (M改)
フランスの銘玉、アンジェニュー 50mm f1.5 Type S21。前期型。1953年製、S21のデビュー初年度の製品です。feet表記。プリセット絞り。
ダブルガウスの4群6枚構成。
絞り開放付近では、ベールに覆われたような美しいフレアと豊かなボケ味で大変美しい描写。アンジェニュー独自の外観スタイルもたまりません。レンズが奥まった形状はフード要らず、その美しい外観をフード装着で損なうことなくお使い頂けます。
適合フィルター径は51mmまたは51.5mmとなかなか出て来ないサイズですが、本品にはKenkoの汎用52mmフードが一回転弱で装着出来ます。
本品はエキザクタ・マウントですが、見事なライカMマウント改造が施されています。ライカMマウント部がアダプターとなっており、オリジナルのエキザクタマウントにもすぐに戻せる優れモノ。
アンジェニュー S1前期型の特徴である、目が細かいアルミ製のシルバーのバンドもしっかり再現しており、オリジナルと見まがうような仕上がり。
クビレ具合とバンドのアクセントが効いたスタイリッシュ外観は、激レアな純正S1ライカLマウントをも凌ぐやも知れません。しかも距離計連動バッチリ。ライブビューでは、0.4m付近までの接写も可能。ライカ&オールドレンズ愛好家垂涎の1本です。
純正前キャップが付属。珍品。 -
Leica M2 Black Paint
製造番号99万台、1960年3月に出荷されたライカ M2ブラックペイント。セルフタイマー無し。
本品は、カメラレビュー・クラシックカメラ専科No. 63「わが伴侶の40年 ライカ M2 ボディーNo.990716」に掲載されているM2黒そのもの。
フォトジャーナリスト中川市郎氏が、1961年7月にニューヨークのカメラ店で入手、長年にわたり撮影に使用していた一台で、ホワイトハウスの執務室ではジョン F. ケネディやその側近を撮影したショットも。JFKを撮ったM2BP。その際の撮影機材は、M3とこのM2黒にズミクロン 90mm f2、ズマロン 35mm f2.8。
他、サッチモ(ルイ・アームストロング)、猪熊弦一郎などのアーティストやアメリカ連邦準備銀行の金塊保管倉庫など、通常どうやっても立ち入れない世界までをもフィルムに写し込んだ、歴史の証人的なM2ブラックペイント。 -
Angenieux 28mm f3.5 (L)
アンジェニュー 28mm f3.5 Type R11、ライカ・スクリューマウント。後期型。フランスのP.Angenieux社製。1957年の製造です。距離計連動。feet表記。レトロフォーカスタイプの6群6枚構成。パープル系の美しいコーティング。
レンズ先端は一回り大きくなっており、くびれのある独特のデザイン。藍色のアルミアルマイト地と梨地クロームメッキのローレットのツートンが洒脱、流石のフランス製。こんなに洒落た28mmレンズも無いでしょう。
Lマウントのアンジェ 28mmは生産本数が少なく、なかなかのレア玉です。特にこの後期タイプはより少ないでしょう。
独特なスタイリングは、バルナックライカはもとより、ブラックペイントやデジタルM型に装着しても良く似合います。
ちなみにこのType R11のフィルター径、前期型が56mm、後期型が58mmと異なり、世のアンジェユーザーを惑わせます。
稀少品。 -
Summilux 35mm f1.4 (M) Steel Rim
OCLUX / 11870。ズミルックス 35mm f1.4 1st。通称スチール・リム(Steel Rim)。製造番号は176万台。1960年、ライツ・カナダ製。
絞り開放付近での描写は、ベールをまとった様な美しく幻想的な滲みをみせ、絞り込むと切れ込むようなシャープな描写が味わえます。少し絞った時の立体感も素晴らしい。
ズミルックスはどの世代も魅力的ですが、この1stモデルはスタイルもつくりも別格でしょう。専用のOLLUXフードを装着した姿も最高にカッコイイ。近年かなり高価となったレンズですが、その理由も分かる一本。
本品は外観もガラスも申し分無しの一級品です。稀少。 -
Leica IIIf Early
最初期のライカ IIIf。ライツのコード名はLOOHN。
ライカ IIIfは、1950年にシリアルナンバー#525001からスタートしますが、本品は304台目のIIIf。シリアル番号は#525304。
後のIIIfと一見同じに見えますが、細かく見ていくと多くのポイントが異なります。お持ちのIIIfと比べてみましょう!
・IIIfを特徴付けるシンクロガイドのツメの形状が、後のIIIfと異なりフラット、いわゆる平爪です。海外ではブラックダイヤルならぬフラットダイヤルを呼ばれます笑
・シリアルナンバーが「Nr.」では無く、前モデルのIIIcやIIIdまでと同じく「No.」表記、「Germany」刻印も旧字体。何となくクラシカル。
・ファインダーアイピースがプラスチック製では無く、IIIcまでと同じく真鍮にブラックペイント。何となくクラシカル。
・ボディの梨地メッキが後のIIIfと比較してややシャイニー、光沢感が強い。これまた何となくクラシカル。
・巻戻しA-RレバーのA側に、ストッパーピンが無い。
・底蓋のフィルムガイドが無い(ガイド有の底蓋は入らず)。結構な重要ポイント。
・巻き上げのASAインジゲーターが、「ASA-DIN」では無く、「ASA-WESTON」表記。
・OHを行った修理業者さんによると、シャッターダイヤルの構造や、前板の留めネジの数が通常のIIIfと異なるとの事でした。
細かくチェックするとまだまだ出て来そうです。撮って楽し、調べて愉しの一台。コレクションにどうぞ!
珍品。 -
Contax IIa + Sonnar 50mm f1.5
西独シュツットガルト製のコンタックス IIa。1950〜61年の製造です。ツァイスの製品コードは563/24。
本品はコンタックス IIa前期型。シャッター速度が黒のみで表記されており、ブラックダイヤルとも呼ばれます。IIa前期型は1950〜54年の製造です。ヘリコイドはfeet表記。
後玉が飛び出している戦前ビオゴン35mm f2.8は使えませんが、他の数多くのレンジファインダー・コンタックス用レンズ群を楽しめる、魅力的な一台です。付属レンズはCarl Zeiss銘のゾナー 50mm f1.5。
本品はボディ正面向かって左、距離調節ダイヤルの下に「ZEISS IKON」のロゴのある稀少モデル。1926年のZEISS IKON社設立から25周年を記念し、1951年に発売されました。やや稀少。 -
Leica B Compur Dial Set
珍品、ライカ B型。前期モデルの旧コンパー付、通称ダイヤルセット。
本品はシリアル6000番台の1928年製、5986〜6272の3rdロットのうちの1台。レンズの距離指標はメートル。
ライカ B型は、1941年までに新・旧コンパー合わせて1700台程度(うち旧コンパー付はわずか638台!)が生産されましたが、DII登場の1932年以降はほとんど売れなかったようです。実際に操作をしてみるとその使い難さがよく分かります。売れなかった理由も良〜く分かります笑
旧コンパーシャッターは、1秒〜1/300、B(D)、T(Z)を装備。真ん中に鎮座するクルリと可愛いレンズの周囲には、ちゃんとエルマー銘が刻印されています。
フィルムロック解除ボタンはエクボレリーズ(最初期のB型はマッシュルームレリーズ)。巻上げと巻戻しノブは背が低く、ローレットの刻みの目が細かなタイプ。底蓋のロックはカンヌキと、ライカA型初期とも近いつくりです。
旧コンパーに付くレバーやダイヤルなどパーツ1つ1つが古式ゆかしく、どことなくユーモラスで、触れていると思わず笑みがこぼれます。
底蓋には「PABLO FERRANDO MONTEVIDEO」の真鍮プレートが貼られています。
「Pablo Ferrando」は、南米ウルグアイの首都・モンテビデオにあったライカの正規代理店で、ライカマニアには良く知られているアルゼンチンとブラジルのライカ正規代理店、「Lutz Ferrando」の従兄弟だったそうです。
さほど重要では無いこのマメ知識、以前アルゼンチンのコレクターさんから聞きました。
戦前の稀少ライカは、ドイツとも関係が深かったアルゼンチンから出て来る事も多いですが、アルゼンチンの首都・ブエノスアイレスとモンテビデオは距離も近く、それぞれのライカ代理店は従兄弟同士。往時はこの2都市間で現在ではレアなライカがかなり流通した事もあったのでしょうか。地球の反対側の地図を眺めながら、何ともロマンが広がります。 -
Nikkor 50mm f1.1 (L)
日本光学製のライカスクリューマウントレンズ、ニッコール N・C 50mm f1.1。f1.0近傍の超高速大口径 Lマウントレンズ、国産四天王(勝手に命名:ズノー 50mm f1.1、ニッコール 50mm f1.1、フジノン 50mm f1.2、ヘキサノン 60mm f1.2)のうちの一本。
1956年の発売。6群9枚構成。距離表記はfeet。ニコン Sマウントは内爪、外爪合わせて2500本程度が製造されましたが、Lマウントはわずか200本程度の製造です。
ガラスがタップリ詰まった迫力のある造形。実測で456g。コンディションも素晴らしく、レアな一本です。
本品は激レアなLマウント専用の金属製純正フード、UVフィルター、50mm単体ファインダー、前後純正キャップが付属したフルセット。
珍品。 -
Nikon F Early + Nikkor 50mm f2
ニコン F、ロクヨンマルマルと、ニッコール-S 50mm f2の最初期セット。
ニコン Fの製造番号は6400964、一部の空冷ポルシェ好きには響くシリアルナンバー。
初期1000台ほどのニコン Fボディは一般には市販されず、報道機関や写真家に供給されたと言われ、本品もそのうちの一台かも知れません。チタンシャッター幕。シンクロ接点は後のD型にアップグレードされています。ファインダー取り付けピンは三角のタイプ。
チックマーク付のニッコール-S オート 50mm f2の製造番号は520333。このレンズは520101からスタートしており、本品は232番目のレンズと言う事になります。またヘリコイドの距離表記は、やや少ないメートル表記。
ボディ、レンズ共にマッチングした稀少なセット。コレクションに。 -
Leica M3 Black Paint
1965年11月に出荷されたライカ M3ブラックペイント。製造番号は113万台。M3シングルストロークの後期型の黒塗り仕様。グッタペルカも含め、フルオリジナルを保った一台。
指の触れる部分の真鍮が自然に出ており、適度な使用感。巻き上げレバーやシャッターカラー付近のアブクも見どころ、実に精悍な雰囲気です。
ボディキャップ、元箱付。元箱はかなり使い込まれた物です。 -
Leica M3 Black Paint Early
1959年製造、ライカM3ブラックペイントファーストロット。959xxx。
ライツ社公式記録によると、1stロットは初期型M3をベースに、959401から100台が製造されました。2ndロット以降とのパーツの違いは多々ありますが、黒く塗られた福耳は圧倒的な存在感を放ち、眺める度にため息が出てしまいます。
また、本個体は以前にも珍品ギャラリーでご紹介した、公式ロット前に特別注文にて少数が製造されたM3黒91xxxxと同様に、ブラックカウンター仕様であることも嬉しいポイント。
シャッター機構はスプリング式シングルストローク、パーツ構成も見事に整っており全体の雰囲気も見合っています。
文化財とも言えるこのような個体を後世に残すことは、選ばれたオーナー様の使命であるとも考えられます。末永くオリジナルコンディションを保てるよう、販売前には慎重かつ丁寧に整備させて頂きました。
お客様のリクエストにより取り扱いさせて頂きました。ありがとうございます。 -
Canon SII + Serenar 50mm f3.5
精機光学工業製(現キヤノン)。キヤノン SII型。SEIKI-KOGAKU TOKYO銘。1946年10月〜1949年6月の製造です。
ちなみに1947年9月にキヤノンカメラ株式会社と社名変更されたので、CANON CAMERA COMPANY LTD.刻印のSII型もあります。合計約7500台生産されました。
戦後初の本格的な新型機として登場。J戦後型に距離計とスローシャッターを装備したモデル。一眼式距離計内蔵ファインダー、ライカLマウントを装備。底蓋には、MADE IN OCCUPIED JAPANの刻印有。
本品の製造番号は16xxx。砂型鋳造ボディ。見れば見るほど手作り感を感じます。製造番号17000以降はダイカスト製造となり、レンズマウントもライカと共通の1インチ26山となります。ハンザキヤノンから続く試行錯誤の日々が見て取れる、キャノン創生期の歴史の証人的カメラ。
付属のレンズは、戦後型SII用として1946年に発売された、キヤノン銘のセレナー 5cm f3.5。3群4枚のテッサー型。feet表記。当時はセレナ 5cm f2や、ニッコール 50mm f3.5付も販売されていました。本品はシンクロ接点が装備されています。
(参考:I.C.S.輸入カメラ協会発行:国産レンジファインダーカメラ&交換レンズ特集) -
Dallmeyer Dallac 85mm f2 (L)
英ダルメイヤー製のライカスクリューマウント用望遠レンズ、ダラック 8.5cm f2。1940年代後半の製造です。距離計連動。4群6枚、ダブルガウス型。
Cooke&Perkins製のアルミ鏡胴も良い作り、英国製品らしく端正なデザインが印象的です。当時のカタログでは「ダルコート」「軽量金属鏡胴」「高解像力」がウリで、ライカLマウント用として販売されていました。
ダラック 85mmは何種類かバリエーションがありますが、本品は最も一般的なタイプでしょう。重量は実測399g。適合フィルター径は48.5、または49mmです。
当店ではこれまで20本以上のダラックを取り扱って来ましたが、この個体は上位に入るコンディションでしょう。
純正前キャップ付。珍品。 -
Zunow 50mm f1.1 (L) Early
帝国光学製造のズノー 50ミリ f1.1の初期型。国産大口径レンズ開発競争の口火を切った記念碑的なレンズ。1953年に発表、1954年に発売。浜野道三郎氏の設計です。
本品はシリアル5000番台。後玉が大きく飛び出した、通称ピンポン玉。
後玉の出っ張りは強烈、独特の開放描写に手こずり、出っ張った後玉の取扱には細心の注意が必要ですが、独特のオーラさえ感じられレンズマニアには堪らない一本。
淡いブルーのコーティングが美しい。絞り開放では目がくらむような白いベールのフレアが全面を覆います。少し絞ると大分落ち着き、シャープで解像力の高い描写へと変化してゆきます。
純正前後キャップと綺麗な革ケースが付属。珍品。 -
Zunow 50mm f1.1 (L) Black
Zunow Opt.銘のズノー 50mm f1.1後期型。シリアル番号は6000番台。黒/クローム。重量は390g。
ズノー 50mm f1.1には、初期のピンポン玉から、外観デザイン、エレメントのデザイン共に多くのバリエーションが見られますが、本品は最終のオールブラックから2つ前くらいのモデルだろうと思われます。
絞り開放付近で豪快なフレアが出る初期のピンポン玉と比べ、新種ガラスの採用とレンズ構成の改良により、大幅に描写性能が向上しています。
絞り開放では穏やかなフレアが出ますが、見事な解像力で雰囲気抜群の独特の画が撮れます。
本品は絞り開放から描写良好な一本。稀少なアルミ製前キャップ付。珍品。
店頭にて売約済みとなりました。ありがとうございます。 -
Ofunar 50mm f1.9 (Miranda)
オフナー 5cm f1.9。大船光学製。ミランダ用のスクリューマウント。ミランダ専用の44mmスクリューです。4群7枚構成の変形ダブルガウス型。最短撮影距離は1.5フィート(約45cm)。
外観やレンズ構成はミランダ用ズノー 5cm f1.9とほぼ同一です。基部のローレット形状が僅かに異なる他は、鏡胴の指標のフォントを含めて一致しています。本品の絞り羽根は10枚。後のミランダT用ズノー 50mm f1.9の絞り羽根は12枚ですので、この点は異なります。
オールドレンズ研究の名著、35mm判オールドレンズの最高峰 (2)「オールドレンズの診断カルテ 50mm f1.9 と 50mm f1.5」にもオフナーレンズの記載がありますが、本品は掲載されている個体そのものです。
レンズの設計は、日本光学出身の国友健司氏とされています。帝国光学においてピンポン・ズノーの改良設計(フラット型)を行った技術者の一人としてその名を知られています。
かなりの珍品です。 -
Zunow 50mm f1.1 (L) Early
帝国光学製造のズノー 50ミリ f1.1初期型。通称ピンポン玉。シリアル番号は36xx。浜野道三郎氏設計、国産大口径開発競争の先駆けとなった記念碑的な一本。Teikoku Kogaku Japan銘。
1953年に発表、1954年に発売。発売当時は国内外で大きな話題となったそうです。本品は初期ピンポン玉の中でも更に初期のモデルと思われ、後のピンポン玉とは鏡胴の形状が異なります。
ズノー初期玉は手作りのようなレンズで、外観デザインやレンズ構成を含め、多くのバリエーションが見られますが、本品は絞り操作リングがヘリコイドのすぐ上にある珍品モデル。通常のズノーの操作感に慣れていると戸惑います。絞り羽根は8枚。
前玉、飛び出した後玉は共に淡いブルーに輝き、見ているだけでも引き込まれそうな美しさ。鏡胴のデザインや加工も見事です。
絞り開放では目もくらむような白いベールのフレアが全面を覆います。後のズノー改良型と比較すると、絞り開放付近はかなり甘い描写で周辺の光量も不足しますが、この初期ピンポンはそれを補って余りあるヒストリーと存在感。絞り込めば一気に解像感とコントラストは高まり、後期型と変わらないシャープな描写に。
初期玉ピンポンの後玉の出っ張りは強烈で、取扱には細心の注意が必要です。
珍品。 -
Leica M4 Black Paint
ライカ M4ブラックペイント。製造番号は124万台。伝説のウッドストック・フェスティバルが開催された、1969年8月に出荷された一台。
往年相当にご活躍だったようで、指が当たる部分の黒塗りがかなり剥げていますが、アタリや凹みは殆ど見られず、カメラの扱いを知る写真家によって大切に使われていた事が伺えます。M4黒にはやや珍しく、トップカバーにあぶくが出ており、これまた精悍なルックス。
かなり使い込まれてはいますが、ペイントや各部のパーツはオリジナル状態を保っています。
各部の操作感しっとり滑らか。グッタペルカは長年の使用によりエッジが取れて、しっとりと手に馴染みます。美しく使い込まれた希有なM4BP。M4黒もここまで育ちます。 -
Angenieux 50mm f0.95 (M改)
アンジェニュー 50ミリ f0.95 Type M1。アンジェニュー・ファン垂涎の1本。1981年頃の製造。6群8枚構成のシネレンズ。フルサイズでは周辺部がケラれます。
アンジェニューらしさたっぷりの濃密な描写が味わえる、大口径ハイスピードレンズ。本品はMマウント改造品で距離計連動バッチリ。
試写を担当したスタッフも驚愕の連動精度で、絞り開放にてビシバシとピントが決まります。これは愉しい!
過去に取り扱った中でもベストの一本です。
販売準備中に店頭にて売約済みとなりました。ありがとうございます。 -
Leica M3 Black Paint Early
1959年製造、ライカM3ブラックペイントファーストロット。959xxx。
ライツ社公式記録によると、1stロットは初期型M3をベースに、959401から100台が製造されました。2ndロット以降とのパーツの違いは多々ありますが、黒く塗られた福耳は圧倒的な存在感を放ち、眺める度にため息が出てしまいます。
また、本個体は以前にも珍品ギャラリーでご紹介した、公式ロット前に特別注文にて少数が製造されたM3黒91xxxxと同様に、ブラックカウンター仕様であることも嬉しいポイント。
シャッター機構はスプリング式シングルストローク、パーツ構成も見事に整っており全体の雰囲気も見合っています。
文化財とも言えるこのような個体を後世に残すことは、選ばれたオーナー様の使命であるとも考えられます。末永くオリジナルコンディションを保てるよう、販売前には慎重かつ丁寧に整備させて頂きました。
お客様のリクエストにより取り扱いさせて頂きました。ありがとうございます。 -
Summilux 35mm f1.4 (M) Black Paint
ズミルックス 35mm f1.4初期玉、通称Steel Rimのブラックペイントバージョン。177万台。赤文字。ストッパーは黒ペイント。珍品。
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Summicron 50mm f2 (M) Black Paint
ズミクロン 50mm f2 ブラックペイント、固定鏡胴・後期型。製造番号203万台。1964年製。黒塗りにレッドスケールが精悍な印象です。
鏡胴基部や絞りリングのブラックペイント部には細かなあぶく、フィルター枠や絞りリングなど指の触れる箇所はうっすら真鍮地が見えており、美しく精悍な佇まい。経年の味わいも深い一本です。
黒塗りのライカ M3、MP、M2、M4に是非合わせたい固定鏡胴後期BPレッドスケール。
付属のSLフィルターは、前面に「LEITZ WETZLAR GERMANY」、背面に「E. LEITZ U.S.A. SL」と刻印されています。こちらもレアでしょう。このレンズに実にしっくりハマってます。
稀少品。 -
Kinoptik Apochromat Foyer 100mm f2 (L改)
シネ用のキノプティック・アポクロマート 100ミリ f2を、戦後間もない頃にライカ・スクリューマウントに改造したと思われる一本です。4群6枚構成のガウスタイプ。重量は970g。製造番号3xxx、1940年代の製造と思われます。
本品はごくソフトな初期のコーティングが一部のエレメントに施されていたようですが、クリーニングでも剥がれてしまう程度のソフトコートで、現在はコーティングはほぼ残っていません。
フランスへ買い付けに行くと、このタイプの往時のライカスクリュー改造レンズを稀に見掛けるのですが、距離計連動カムが付いているにもかかわらず、ほぼ100%距離計連動がダメダメです。これまでマトモに連動する個体は見たことがありません。
しかしながら、本品は修理業者さんの尽力により、近接1mから無限遠まで、通常の撮影で問題が無いレベルまでほぼほぼ距離計連動するよう調整して頂きました。
ライカ距離計連動で使える、夢のキノップ100mm。
全国100万人のキノプティークファン(笑)の方々、お待たせしました! -
Daron 50mm f2.9 (L)
英国製の銘ライカコピー機、Witness用初期の標準レンズ、ダロン 50mm f2.9。量産性とF値の暗さから、すぐにSuper-Six 2inch f1.9へと交替してしまいました。
Witnessの初期ロット約250台に対し、このダロンは僅か160本程度が生産されたようです。しかしながら、実際Witnessに装着されセット販売された本数は更に少なく、その出現頻度からDaron付のWitnessの製造台数は50台にも満たないと思われます。
真鍮地にクロームメッキの鏡胴。各エレメントには美しいブルーコーティンが施されています。また絞り羽根も青色に焼き入れ?されており、絞りを閉じた時の様は幻想的な輝きのブルー。
レンズ構成は3群4枚。最短45cmまで寄れる近接ロック付のヘリコイドは使い易く、無限遠ストッパーの解除は押し込むのでは無く、横に倒すなど独創的な機構は他に類を見ません。スペック的には地味ですが、なかなか魅力的なレンズです。
なお、このレンズはオリジナル状態ではフィルターリングがクロームメッキでキラキラ光っており、盛大なフレアに悩まされますが、この部分を艶消し塗料で塗ってやると、見事にシャープな描写となります。
このDaronレンズ、Illford社の支援のもと、Taylor-Hobson社の製造設備が供給されたNSE社により、設計と製造が行われました。
設計者はユダヤ系のRobert Sternberg。戦前のライツでカメラ設計に携わっていましたが、第二次大戦前に渡英し、エンサイン社で仕事を得ました。エルンスト・ライツIII世が、渡英後も就職に困らないようにと記した紹介文に救われた様です。
人間模様やそのヒストリーにも胸が熱くなる一本。珍品。 -
Officine Galileo Ogmar 90mm f4 (L)
コンドルなどのライカ型カメラやレクタフレックス用レンズで知られる、伊オフィチーネ・ガリレオ製のライカLマウントレンズ、オグマー 90ミリ。3群4枚構成。ライカのエルマー 90mm f4と同じサイズ感で、A36キャップやフィルターが装着可能です。
イタリア製ライカ・コピー機のガンマ用に製造されたと思われます。エルマー 90mmと同じサイズ感ながら、重量359gのズッシリとした見事なつくり。美しいクロームと黒塗りのツートンの洒脱なデザインは、さすがイタリア製。洒脱なルックスに惚れ惚れ。古今東西の90mm f4スペックのレンズでは一番のカッコ良さでしょう。
質感高い純正前キャップ付。イタリア本国でも滅多に見掛けない、レアなレンズです。 -
Nikkor 35mm f1.8 (L) Lens Hood
ライカスクリューマウントのW-ニッコール 35mm f1.8の専用フード。プラスチック製。
ニコン Sマウントのニッコール 35mm f1.8用フードとはフィルター径が異なり、互換性はありません。
Lマウントの35mm f1.8レンズ自体も製造本数は少なくなかなか入手困難ですが、このプラ製フードは更にレアで市場で見掛けることは大変珍しいもの。
四角い形状のプラスチック製。フード内側には黒い別珍が貼られており、丁寧なつくりです。珍品。 -
Leica MP6 Black Paint 0.72
ライカ MP6 ブラックペイント。本品は何と未開封新品!ファインダー倍率は0.72。10311 。限定400台。
M6をベースに巻き上げレバー、巻戻しノブをライカM3デザインに変更したクラシカルなデザイン。貼り革も目の粗いタイプ。
ライカM3ブラックペイントを思い出させる仕上げですが、露出計が内蔵されており使い勝手とデザインを両立しています。
後年登場し、現行モデルとなっているライカ MPの生みの親となった限定モデルです。 -
RE Auto-Topcor 25mm f3.5 (Exakta) Black
東京光学製。オート・トプコール 25ミリ f3.5。エキザクタマウント。一般的には白鏡胴のレンズですが、ごく少数ながら黒鏡胴が製造されたようです。あまりにもレア過ぎて、トプコンの専門書籍などの文献資料にも登場しません。
フィルター内蔵可能な無骨な純正フードも付属。珍品。 -
Summaron-M 28mm f5.6 (M) Black Limited Edition
復刻赤ズマロンのブラックペイント・バージョン。Limited Edition。2018年に国内ライカストアにて50本限定で発売。ライツのカタログNo.は11610。本品の限定番号は01/50。50本中のなんと1本目!
Matt Black Paint Finishという正式名称の通り、艶消し黒で精悍なスタイルです。未使用状態では、ブラックペイントというよりはブラッククローム仕上げのような風合い。
2016年に登場した復刻版赤ズマロンは、1955年のオリジナル赤ズマロンの光学設計はそのままに、現代のコーティングが施されています。絞り開放では適度な周辺減光で雰囲気を保ちつつ、色乗りが向上しました。
ちなみに復刻赤ズマロンの黒バージョンは、ライカ社からも世界限定500本で販売されており、そちらのカタログNo.は11928。
この50本限定のLimited Editionは、ライカ銀座店のH氏が企画・発案、氏の並々ならぬこだわりから、レンズ銘板は通常モデルの「SUMMARON-M 1:5.6/28」表記から、オリジナル赤ズマロンと同じ「Summaron f=2.8cm 1:5.6」表記とされています。
また、世界限定モデルは鏡胴の被写界深度が赤文字ですが、本モデルでは白文字となっています。視認性が向上、一目で絞りと被写界深度が確認でき、スナップ撮影で威力を発揮。
未使用品。元箱、書類一式、フード、ポーチ、レンズキャップが揃っています。メーカー保証は有効期限外となります。フードの留めネジやレンズキャップも同様にマットブラックに統一されています。 -
Topogon 25mm f4 (Contax)
Carl Zeiss Jena製、コンタックス用トポゴン 25mm。1940年代の終わり頃の製造です。
ハイペルゴンのメニスカスレンズ設計を基礎とした、対称構造の4群4枚構成。Tコーティング付き。距離計には非連動ですが、絞っての目測撮影も楽しい一本。距離リングの表記はメートルです。
ゲルツ社で活躍したRichter博士により生み出された超広角レンズは、本来は航空写真が開発目的だった様です。非常にRがキツく小さなガラスで、製造はさぞかし困難を極めたと言われています。製造本数は1000本程度。本品は前期ロットとなります。
一部装着できないボディやアダプターがあります。適宜お問い合わせください。稀少品。 -
Leica M3 + Summicron 50mm f2
著名ライカコレクター、ポール・ヘンリー・ハスブロック(Paul-Henry van Hasbroeck)氏の著書、「LEICA IN COLOUR」の68ページに掲載されている、ライカ M3と固定鏡胴ズミクロンのセットそのものです。
番号一致の元箱や保証書が付属します。コレクターから出たリアルコレクチブルアイテム。
ボディの製造番号は110万台、1964年製。レンズは178万台、1960年製。元箱と保証書には、ボディのシリアル番号のみが記載されています。保証書によると、1968年2月にロンドンの高級ショッピング街、Old Bond Streetのカメラ店で購入された1台です。来歴もしっかりしており、由緒正しい極上M3クロームです。 -
Canon 7 Black Paint + Canon 50mm f0.95
稀少、キヤノン 7 オリジナルブラックペイントと、夢の大口径キヤノン 50mm f0.95のセット。威風堂々たる佇まい。
1961〜64年に製造され、セレン式連動露出計、ファインダー倍率0.8倍、35/50/85/100/135mmのファインダー枠を内蔵したキヤノン 7は、実用機としても使い易いライカ・コピー機。
ボディの製造番号と一致した元箱付。元箱記載のようにレンズは当初50mm f1.8が付いていたようですが、本品には堂々たる大口径f0.95レンズと、それを納める速写ケースが付属します。レンズのフィルター径は72mm。
衝撃的なデビューを果たしたキヤノン 50mm f0.95は、当時その人気に生産が追いつかず、キヤノン 7と50m f1.8のセットなどを購入した方が、優先的に購入出来たとか出来なかったとか(確証はありません)。そんな歴史や推測をも物語る、稀少なセット。
今回、ボディ、レンズ共にバッチリ整備を行いました。是非とも使い込んで頂きたいセットです。